アンチエイジング、NMNの弱点を克服した新原料を提案

週刊粧業 2023年5月15日号 9ページ

カンタンに言うと

  • 浸透型ペプチドをNMNと結合
アンチエイジング、NMNの弱点を克服した新原料を提案
 アンチエイジング(本社=東京都港区)は、2012年にヒト幹細胞培養液を日本に導入して以来、ヒト幹細胞培養液を専門に原料の提供を行っている。

 今回は、秋ごろに発売予定の化粧品に応用可能な浸透型NMN原料「Pentide-NMN」の紹介や、オリジナルのエクソソーム原料が作製できるサービス「RemyEV-Carrier」をメインに展示する。

 近年、化粧品原料としてのNMNにも注目が集まっているが、NMNは皮膚に浸透しないため、化粧品に配合しても効果を発揮できないという弱点があった。

 「Pentide-NMN」は、そうした化粧品原料としてのNMNの弱点を克服し、浸透性を高めたもので、既に多くの問い合わせがあるという。

 同品については、CITE JAPAN 2021アワード金賞を受賞した、浸透型ペプチドビタミンC誘導体「Pentide-C」の技術を応用しており、同じ浸透型ペプチドをNMNに応用したものとなる。

 皮膚浸透率試験では、そのままのNMNは12時間で皮膚透過率が0%だったが、Pentide-NMNは12時間で16.6%の優秀な皮膚透過率を示した。

 さらに、第10継代の老化した細胞にPentide-NMNを添加したところ、細胞が若返り、状態が回復した。

 「非常に画期的な原料であることから、1月の開発展でも非常に多くの方に関心を持っていただけた。浸透性や細胞の中での働きなど、試験結果を通じたエビデンスを持っている点を評価いただいており、今後ますます話題を集めることが期待される」(同社)

 初お披露目となる「RemyEV-Carrier」の仕組みは、既存原料「RemyEV」と同じだという。細胞間の情報伝達を担うエクソソームはカプセルの中に入っているものを伝達する。エクソソームの外側の膜はリン脂質であり、ヒト幹細胞培養液のリポソームと近い材質・構造となっている。それを利用してエクソソームとヒト幹細胞培養液のリポソームを融合し、ヒト幹細胞培養液のデリバリー機能を向上させたのが「RemyEV」である。

 新サービス「RemyEV-Carrier」では、顧客イチオシの原料を使って、オリジナルのエクソソーム原料をつくることができる。使用する原料に関しては、細胞にしっかりと働きかける、水溶性の機能性原料であることが必要だ。

 なお、アンチエイジングのヒト幹細胞培養液は、韓国のRemyBioが製造している。RemyBioのCEOであり、アンチエイジングの技術顧問も務める李ドンヒ氏もブースに立つ。

 そのほか、「『浸透型NMN』と『エクソソーム』の最新原料」(5月17日12時半~13時)をテーマとした技術発表も予定している。
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