エア・ウォーター・リアライズ、受注好調で生産ライン増設へ

週刊粧業 2023年7月10日号 55ページ

カンタンに言うと

  • グループのシナジー創出にも意欲
エア・ウォーター・リアライズ、受注好調で生産ライン増設へ
 産業ガス大手のエア・ウォーターの子会社で、エアゾール製造と化粧品ODM/OEM事業を展開するエア・ウォーター・リアライズは、スキンケア製品の受注好調を受けて、年内にも茨城第二工場に生産ラインを増設する計画だ。

 茨城第二工場は化粧品製造に特化しており、新井喜久社長は「当社の強みである危険物のボトル製品の生産ラインを先行するが、今後は需要が高まっているパウチやチューブ製品などのライン増設も早い段階で検討していきたい」とも話している。

 ――2022年のグループ組織改革に続き、2023年4月には社名を変更されました。変化はございますか。

 新井 組織改革で、当社が所属するヘルス&セーフティーグループのコンシューマーヘルスユニットは、ヘルスケア領域でシナジー創出を図っている。化粧品ODM/OEMメーカーとして認知を上げながら、ビューティ&ヘルスケアの領域を開拓していく。

 その実現に向けて、既にユニット内では営業部門のクロスセリングや製造部門の人材交流が始まっている。今後は当社と同じ茨城に拠点を構えるミサワ医科工業と地域性を活かした人材活用を加速させるなど、生産性の向上を図りユニットのシナジーを出していきたいと考えている。

 また、コンシューマーヘルスユニットとして、M&A・アライアンス戦略も進めていく。

 ――業績はコロナ禍も好調に推移しています。

 新井 化粧品関連では、UVカットや、ヘアオイル、クレンジングオイルなど危険物扱いとなる製品の受注が増えている。化粧品製造に特化した茨城第二工場がフル稼働に近い状態にあるため、生産ラインの増設を計画している。

 ODMの強化施策として、昨年からR&D戦略室と営業企画グループが連携し、提案品の開発力強化に取り組んでいる。その成果は、提案品の開発スピードにも反映されてきた。ODM体制の強化に向けては、設備投資とともに人材採用も積極的に進めていく予定だ。
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