DOC Japan、天然由来ポリマーとコンディショニング剤を紹介

週刊粧業 2023年7月3日号 27ページ

DOC Japan、天然由来ポリマーとコンディショニング剤を紹介
 パーソナルケアやホームケア用途の原料を開発・提供しているDOC Japanでは、CITE JAPAN 2023で、天然由来機能性ポリマーの「DOCSTARCH CP Plus」(以下、ドックスターチ)と、天然由来コンディショニング剤「DOCSilFee」(以下、ドックシルフィー)の美髪に導くダメージケア2原料を軸に、天然由来ポリマーの新たな使い方を提案した。

 ドックスターチは、ジャガイモデンプン由来の水溶性ポリマーをカチオン化したもので優れた指通り性をもたらすほか、泡質の改善効果が確認されている。

 機能面ではこのほか、毛髪のメラニン流出を防ぐことにより、空洞化による毛髪のダメージ進行も防ぐという。また、ドックスターチに天然由来多糖類のセルロースを由来とするコンディショニングポリマーの「DOCQUAT(ドックコート)10」(ポリクオタニウム-10)を組み合わせ、アミノ酸系界面活性剤をベースとしたシャンプーに配合することで、きめ細かく弾力のある泡で毛髪と肌を優しく洗浄し、さっぱりとした洗い上がりを実現するという。

 「ニーズが高まっているアミノ酸系界面活性剤は、配合量を増やすとぬるつき感が出てしまうといった課題があった。それに対し、ドックスターチとドックコートを組み合わせることで、アミノ酸系界面活性剤の課題であるぬるつき感を軽減し、さっぱりとした洗い上がりが可能になる。カネダさんと共同開発し、アミノ酸系界面活性剤のベースを変えずにポリマーを組み合わせることでシャンプーの質感を変えるこの技術は昨年特許を取得し、今展示会でアピールすることができた」(大川彰子社長)

 ドックシルフィーは、ツバキ種子油やマカデミア種子油など6つの天然由来成分を使用したコンディショニング剤で、傷んだ髪の疎水性を回復して毛髪をケアするほか、頭皮に潤いを与えて健康な地肌へと導くという。

 「洗い流した後もコンディショニング性を発揮するドックシルフィーは、グローバルで特許を取得しており、今回のCITEでダメージケア原料においてシリコーン以外の新たな選択肢の1つとして提案した」(大川社長)
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