ハリウッド美容専門学校、産学協同研究による実践教育に強み

週刊粧業 2023年7月17日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 少数精鋭型教育で質の高い学びを
ハリウッド美容専門学校、産学協同研究による実践教育に強み
 今年創立98周年を迎えたハリウッド美容専門学校では、内面美容・外面美容を軸として、精神美・健康美・容姿美・服飾美・生活美・環境美を総合的に習得できるトータルビューティ教育を行っている。

 少数精鋭型教育で質の高い学びを提供しており、伝統を守りながらも、新たな時代を切り拓く先進的な教育を行ってきた。

 グローバルな教育機関として、約11カ国から留学生が訪れ、講師陣も語学力の高い人材が揃っている。これまでには、短期留学を含め年間約1500人の留学生を受け入れた年もあったという。

 化粧品メーカーやサロンをグループに持ち、産学協同研究による実践的な教育を受けられるのも強みとなっている。コスメビューティ科では、市場調査から商品開発、マーケティング、ECでの販売まで経験できる授業が好評を博している。

 また近年では、ドラッグストアでの化粧品購入が拡大していることから、登録販売者資格も取得できる授業を設置している。

 なお、日本のヘアサロンではホームケアの提案が十分に行われておらず、店販品売上率が低い傾向にある。海外では、サロンケアからホームケア提案までが一連の流れとして行われており、顧客単価アップにつながるだけでなく、リピーター化も期待できる。

 同校では、それぞれの顧客に合ったホームケアを提案するためのカウンセリングをはじめ、サロンケアにとどまらない、トータルケアのスペシャリストを育成するための教育を行っている。

 さらに、2008年に開校したハリウッド大学院大学では、ビューティビジネスの「創業」、事業の「継承」、M&Aをはじめとした「再生」を学び、一流経営者を育成することを目指している。

 「日本の美容業界は、非常に高い技術を誇っているものの、低賃金や長時間労働といった課題があり、それらを解決するには、革新的なマーケティングや優秀な人材の育成などによって、付加価値生産性を高める必要がある。社会人の学び直しを支援する補助金制度の対象となっていることから、今後ますます社会人ニーズが高まることが期待される」(山中祥弘理事長)
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