ホーユー、小麦アレルギー患者の診断精度高める新規抗原を発見

粧業日報 2023年11月22日号 6ページ

ホーユー、小麦アレルギー患者の診断精度高める新規抗原を発見
 ホーユーは、藤田医科大学と小麦依存性運動誘発アナフィラキシー(WDEIA)の新規抗原「α/β gliadin MM1(Tri a 21.0201)」を発見した。

 WDEIAは、普段は小麦を摂取しても発症せず、運動や非ステロイド性抗炎症薬の服用などの二次的要因が加わることでアレルギー症状が誘発される成長してから発症した小麦アレルギー患者に多くみられる病型で、一般的に診断に使用される「ω-5 gliadin」特異的IgE抗体検査では、WDEIA患者の約80%に対して陽性診断が示されているが、約20%は検出されないことが課題だった。

 今回発見した「α/β gliadin MM1」特異的IgE抗体は、その残り約20%のWDEIA患者でも検出され、既存検査との併用で、これまで診断がつかなかったより多くのWDEIA患者を診断できることが期待される。
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