ファンケル、ヒトiPS細胞由来感覚神経で感覚評価する方法を開発

訪販ジャーナル 2024年3月11日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 不快な皮膚感覚を試験管内で再現する技術開発に成功
ファンケル、ヒトiPS細胞由来感覚神経で感覚評価する方法を開発

 ファンケルは、2018年から順天堂大学大学院医学研究科 環境医学研究所に設置した共同研究講座「抗加齢皮膚医学研究講座」で行っている「ヒトiPS細胞由来感覚神経を用いた研究」の成果として、化学物質や生体物質などによって生じるヒリヒリやかゆみなどの不快な皮膚の感覚を、試験管内で再現する技術の開発に成功した。

 化粧品に含まれる成分には、ヒリヒリ、チクチクなどの痛み、かゆみなどの不快な感覚を発生させることがある。このような感覚が生じる背景には、皮膚内部にある感覚神経の敏感性が関わっている可能性が考えられるが、その具体的な仕組みは十分に明らかになっていなかった。また、これらの化粧品成分などの不快な感覚の評価方法として「スティンギングテスト」などのヒト試験があるが、主観的なテストのため個人差が生じるという課題があった。

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