粧業日報 2024年4月8日号 3ページ
カンタンに言うと
マンダムは、言葉と紐づけた情景画像による新たな香りの印象の評価法を用いることで、調香師のような専門的知識のない一般人が持つ香りへの印象を、画像を介したスコアに基づいてマッピングし、情景画像によって特徴を可視化することに成功した。
これにより、既存の生理計測や心理検査で評価することができる身体的な効果性に加え、情緒価値の理解に及んだ香料の開発を推進することが可能になった。人の気持ちを高める効果もわかりやすく示すことで製品選びの有用な情報となるよう、情緒価値に着目した研究開発に取り組んでいく。
香りの感じ方は、他の感覚に比べ、言葉で正確に表現することが困難であるため、香りに対する印象や感情を理解するのは難しいとされている。
近年では、香りが及ぼす身体への影響を客観的に把握するためには自律神経系の反応や脳活動等の計測手法を用い、鎮静・覚醒方向への生理反応を利用して検証することが一般的となっているが、この方法においても、香りをどのように感じているかを推し量ることはできず、香りの実感となる情緒的な部分の把握が必要になっていた。
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この記事は粧業日報 2024年4月8日号 3ページ 掲載
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