ライオン・竹森征之社長、2024年入社式祝辞

週刊粧業 2024年4月8日号 13ページ

カンタンに言うと

  • 「覚える」だけでなく「わかろう」とする意識を
ライオン・竹森征之社長、2024年入社式祝辞

 ライオングループのパーパスは、「より良い習慣づくりで人々の毎日に貢献する」であり、日本だけでなく、アジア各国・地域でも生活者により良い習慣を届けていきたい。

 このことは、創業から130年を超えてずっとライオングループのメンバーに脈々と引き継がれている。これから仕事をする中で「より良い習慣づくり」を進めるためにはどう行動すべきかを考えながら日々過ごしてもらいたいと思う。

 何気ない日常の積み重ねには、社会を変える大きな力がある。いつの時代も先が見えないと言われてきたし、この先の未来も先が見えないと言われるだろう。先が見えない日常だからこそ、お客様に喜んでいただき、笑顔になっていただく習慣を届けることがますます重要になる。

 我々は超濃縮液体洗剤の提供を通じて、水や電気を極力使わない習慣を届けている。1つの洗濯習慣をつくり上げるだけで、環境問題の解決に大きく貢献することができる。歯を磨く習慣を定着化させ、口腔衛生をより良くすることで、その人の人生において全身健康はもとよりメンタルの健康にも貢献することができる。

 これから皆さんは様々な部署に配属される。目の前に直接お客様がいないかもしれないが、その先には必ず我々の商品・サービスを使ってくださる世界各国のお客様がいる。その方々に対してPositiveな習慣をつくり上げることが我々の仕事である。

 これから皆さんと一緒に仕事を進めていくにあたり、昭和時代に発刊された「学びの構造」という本をプレゼントしたい。「学ぶ」ということと「わかる」ということは全く異なるということがこの本に書かれている。

 ただ「覚える」だけでなく「わかろう」とする意識をもつことで物事の本質が見えてくるという。わかろうとする気持ちを絶えず持ち続けてほしい。

 一度先輩から言われたこと、様々な方から教えていただいたことをわかろうとすることで、知識として自分を深めるものとして生きていくことになる。なぜという物事の深い本質を理解しないと「わかる」という境地には到達できない。わかろうとする気持ちをもって先輩に問い合わせれば、真剣に向き合って教えてくれる。臆せずにわかろうとするために先輩に話を聞いて、より良い仕事をするため、より良い習慣をつくるための肥やしとすることをお願いしたい。

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