花王、「ビオレガード モスブロックセラム」をマレーシアで発売

粧業日報 2024年6月25日号 1ページ

カンタンに言うと

  • セランゴール州・武田マレーシアと協働で啓発活動を開始
  • 昨年のセランゴール州のデング熱発生件数に合わせ寄付も実施
花王、「ビオレガード モスブロックセラム」をマレーシアで発売

 花王は、蚊が肌にとどまることを防ぐアンチ・ランディングテクノロジーを備えた「ビオレガード モスブロックセラム」を2024年7月から、マレーシア全域の主なドラッグストア、小売店で発売する。併せて、蚊から未来のいのちを守るプロジェクト「GUARD OUR FUTURE」の活動を、マレーシア・セランゴール州、武田マレーシアと協働で行っていく。

 デング熱は、ASEAN全域の長年にわたる大きな社会問題であり、地球温暖化や都市化の進展により蚊の生息地域が拡大していることで、その被害は年々増加している。マレーシア保健省によると、マレーシアにおけるデング熱の発生数は前年よりも大幅に増加しており、2024年の最初の5週間で1万8427件(2023年同期比65%増)と報告されている。

 同社は、中期経営計画のビジョンとして「未来のいのちを守る」を掲げ、顧客のニーズにエッジの効いたソリューションで世界№1の貢献をすることを目指している。これを受け、デング熱被害の削減に向けた「GUARD OUR FUTURE」プロジェクトの展開をマレーシアにおいても開始する。独自の蚊よけ技術を応用した「ビオレガード モスブロックセラム」を2024年7月から発売するとともに、社会課題の解決に向けた取り組みを推進していく。

昨年のセランゴール州の
デング熱発生件数に合わせ寄付も実施

 マレーシアで発売する「ビオレガード モスブロックセラム」は、独自のアンチ・ランディングテクノロジーを搭載した蚊よけクリーム。蚊の脚の構造に着目し、肌の表面を蚊がとどまりにくいように整えることで、蚊に刺されることを防ぐ技術を応用した。蚊よけ効果が8時間持続するほか、軽いつけ心地で肌にうすく伸ばすことができ、べたつかず快適な使い心地となっている。

 同社は2024年2月14日~3月14日の期間、ビオレブランドのアジア10の国・地域の公式SNSアカウントにて、「#GUARD_OUR_FUTURE いいねキャンペーン」を実施したところ、1カ月間に1万6000件以上の「いいね」を獲得し、多くの人々より活動への共感が得られた。

 この結果を受け、2024年5月、マレーシア・セランゴール州に「ビオレガード モスブロックセラム(50g・非売品)」を昨年のセランゴール州のデング熱発生件数に合わせ6万1080本寄付した。2025年6月までの期間、この商品をマレーシアでの「GUARD OUR FUTURE」活動で配布していく。

 マレーシアでは、デング熱のホットスポットがいくつかあり、セランゴール州が最も感染者が多いエリアとなっている。デング熱の被害削減のためには、コミュニティ全体での取り組みが必要なことから、花王(マレーシア)は武田マレーシアと「デング熱撲滅に向けての覚書」を締結し、セランゴール州とデング熱に向けた協働について合意した。今後、協働して活動を推進していく。

 具体的には、デング熱の危険性と感染を予防・削減する方法についての啓発活動や、50の学校でのコミュニティ活動、セランゴール州のデング熱ホットスポットでの3回の地域清掃活動などを実施していく。

 花王(マレーシア)の西巻明社長は、「マレーシアを含むASEAN諸国では、蚊が媒介する感染症が深刻で、その被害から子どもたちの命を守ることは喫緊の課題だ。花王(マレーシア)は、『GUARD OUR FUTURE』の活動を、志を同じくするセランゴール州、武田マレーシアと協働して推進し、マレーシアの皆さまの豊かな生活に貢献していく」とコメントしている。

ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 花王、「ビオレガード モスブロックセラム」をマレーシアで発売

PDF記事・人気ランキング

最新PDF記事

最新PDF記事をもっと見る

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop