シーイーシー、コンビニ印刷のデジタルサービスプラットフォームで営業DXを支援

週刊粧業 2024年10月17日号 22ページ

シーイーシー、コンビニ印刷のデジタルサービスプラットフォームで営業DXを支援

 システムインテグレーターのシーイーシーは、国内コンビニエンスストアの約95%にあたる約5万4000店に設置されているマルチコピー機を使って、クラウドストレージにあるドキュメントの印刷や書類のスキャンを実現する法人向けのセキュアなデジタルサービスプラットフォーム「CanDay for Biz」が、営業DXに注力する大手化粧品メーカーなどで導入が進んでいる。

 CanDay for Bizの概要などについて、営業担当の熊原真子氏と開発リーダーの岡恭典氏に話を伺った。

 ――まずは、「CanDay for Biz」の概要についてお聞かせください。

 熊原 オフィスのICT環境づくりを支援する当社は元々、2006年からオフィスにある複合機やプリンターの機種を選ばないマルチメーカー対応の認証印刷ソリューションを提供していたが、外出先でもオフィスと同じように印刷できるセキュアなプラットフォームとして「CanDay for Biz」を開発し、2020年5月にリリースした。

 その後、SAML認証によるシングルサインオンへの対応や印刷上限金額の設定、コンビニスキャン、QRコード印刷対応など利便性の高い機能を相次いで追加し、順次アップデートを行ってきた。

 ――導入した企業はどのような点でメリットがありますか。

 熊原 プリント料金は後日、契約会社様への後払い請求となるため、コンビニで直接支払う必要がなく、利用者の経費精算が不要で手軽に利用できる。

 コンビニに設置されているマルチコピー機では、A3サイズやPOPに適した光沢紙の印刷が可能だ。このため、化粧品業界では「CanDay for Biz」の導入事例として、店頭用のプロモーションツールや外勤社員の社内資料作成などで活用されるケースが特に目立っている。

  「CanDay for Biz」の導入により、店舗で利用するPOPやキャンペーンチラシを印刷するためにわざわざオフィスへ帰社しなくても済むようになるため、移動にかかる時間や交通費、COの削減といった点でメリットになる。

 また、従来まで社員向けに郵送していたカタログや社内資料をコンビニで印刷できるようになれば、郵送コストの削減にもつながる。

 「CanDay for Biz」は、Boxなどのクラウドサービスから利用できるツールを提供している。

 今後は他のクラウドサービスとの連携を強化していくほか、コンビニ印刷の利便性を高める様々な機能のアップデートを推進し、ユーザーの使い勝手をより一層向上させていきたい。

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