システムインテグレーターのシーイーシーは、国内コンビニエンスストアの約95%にあたる約5万4000店に設置されているマルチコピー機を使って、クラウドストレージにあるドキュメントの印刷や書類のスキャンを実現する法人向けのセキュアなデジタルサービスプラットフォーム「CanDay for Biz」が、営業DXに注力する大手化粧品メーカーなどで導入が進んでいる。
CanDay for Bizの概要などについて、営業担当の熊原真子氏と開発リーダーの岡恭典氏に話を伺った。
――まずは、「CanDay for Biz」の概要についてお聞かせください。
熊原 オフィスのICT環境づくりを支援する当社は元々、2006年からオフィスにある複合機やプリンターの機種を選ばないマルチメーカー対応の認証印刷ソリューションを提供していたが、外出先でもオフィスと同じように印刷できるセキュアなプラットフォームとして「CanDay for Biz」を開発し、2020年5月にリリースした。
その後、SAML認証によるシングルサインオンへの対応や印刷上限金額の設定、コンビニスキャン、QRコード印刷対応など利便性の高い機能を相次いで追加し、順次アップデートを行ってきた。
――導入した企業はどのような点でメリットがありますか。
熊原 プリント料金は後日、契約会社様への後払い請求となるため、コンビニで直接支払う必要がなく、利用者の経費精算が不要で手軽に利用できる。
コンビニに設置されているマルチコピー機では、A3サイズやPOPに適した光沢紙の印刷が可能だ。このため、化粧品業界では「CanDay for Biz」の導入事例として、店頭用のプロモーションツールや外勤社員の社内資料作成などで活用されるケースが特に目立っている。
岡 「CanDay for Biz」の導入により、店舗で利用するPOPやキャンペーンチラシを印刷するためにわざわざオフィスへ帰社しなくても済むようになるため、移動にかかる時間や交通費、CO₂の削減といった点でメリットになる。
また、従来まで社員向けに郵送していたカタログや社内資料をコンビニで印刷できるようになれば、郵送コストの削減にもつながる。
「CanDay for Biz」は、Boxなどのクラウドサービスから利用できるツールを提供している。
今後は他のクラウドサービスとの連携を強化していくほか、コンビニ印刷の利便性を高める様々な機能のアップデートを推進し、ユーザーの使い勝手をより一層向上させていきたい。
この記事は週刊粧業 2024年10月17日号 22ページ 掲載
◎オールリテイラー特集~若年層の獲得に向け業態間で競争激化〔百貨店〕■百貨店14社にアンケート~都市部への一極集中が加速、リアル回帰で業績は回復基調①立地、②ライバル業態、③売上(全体、化粧品)、④メインの客層と強化したい客層、⑤化粧品事業における課題は、⑥今後の重点施策、⑦貢献しているメーカーは、⑧今後の取り組みについて、⑨今後の化粧品分野についての予測、⑩再編に伴い、化粧品売場は、⑪今後...
バラ売り
【週刊粧業】2024年アジアンコスメの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2024年パーソナライズドコスメの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2024年下期オーラルケアの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2024年ヘアケアの最新動向
バラ売り
【週刊粧業】2024年下期化粧品原料の最新動向
バラ売り
【週刊粧業】コーセー、中長期ビジョンを策定
バラ売り
【週刊粧業】アルビオン、新中期経営計画・方針説明会を開催
バラ売り
【週刊粧業】フルーツギャザリング 二子玉川ライズ店、コスメと出合う楽しさを提供するセミセルフ型コスメセレクトショップ
紙面を探す
紙面を探す
レポートを探す
無料でダウンロード
カタログを探す
無料で見る
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、日用品、医薬品、美容業、装粧品、エステティック等を中心とした生産・流通産業界の総合専門情報紙。
季刊/年4回
化粧品、日用品、アクセサリーなどの業界別の市場動向をはじめ、戦略、流通、経営、マーケティングを扱う情報専門誌。
週刊/毎週月曜日発行
化粧品、トイレタリー、石鹸、歯磨、日用品に関する情報の速報版。業界のエグゼクティブ必読の情報紙。
週刊/毎週月曜日発行
昭和33年に創刊された、わが国初の訪問販売化粧品業界の専門情報紙。