くどう〈北海道・旭川市〉、新商圏と新業態の店舗が好調

週刊粧業 2024年10月14日号 13ページ

カンタンに言うと

  • ミスト活動で顧客づくりを推進、コスメテリアが若年層の新客獲得
  • 旭川3店舗のシェア拡大と札幌平岡店の収益性向上に注力
くどう〈北海道・旭川市〉、新商圏と新業態の店舗が好調

 2024年5月に創業70周年の節目を迎えたくどうは現在、旭川市と札幌市で化粧品専門店を4店舗(COSME910イオンモール旭川駅前店・コスメテリアイオンモール旭川駅前店・COSME910イオンモール旭川西店・COSME910イオンモール札幌平岡店)、旭川市で薬局を1店舗展開している。

 同社は2021年6月に、COSME910イオンモール札幌平岡店をオープンし、構想から10年の歳月を経て長年の悲願だった札幌の地に店を構えた。さらに、同年10月には北海道とイオンモールで初となる、コーセーが展開する人気ブランドを集めたコンセプトコスメショップ「コスメテリア」を、910イオンモール旭川駅前店に隣接するテナントに出店し、コロナ禍の真っ只中でも攻めの姿勢を貫いた。

 オープン以来、毎年売上を伸ばし続けている新規2店舗と、コロナ禍からの売上回復が進む既存2店舗の取り組みについて、工藤貴弘社長に話を伺った。

ミスト活動で顧客づくりを推進、
コスメテリアが若年層の新客獲得

 くどうは1954年、現在本社を構える旭川市3条通2丁目に工藤氏の祖父がくどう薬局を開店し、創業から間もなくして同薬局で化粧品の取り扱いがスタートした。

 同社ではその後、1960年に国劇デパートで化粧品店を出店したのを皮切りに、旭川の街の移り変わりに合わせ、集客力のある商業施設で出退店を繰り返してきた。

 展開する4店舗の中で最も歴史のある店舗が、2004年にオープンしたCOSME910イオンモール旭川西店だ。郊外型の同店は4店舗中、単店売上高と顧客の単価・店内滞在率が最も高い。

 2023年3月にコロナ禍で休止していたミスト活動を通じた顧客づくりを再開してから売上が大きく回復し、9月までの前期実績はピークだったコロナ前の売上を上回り、アルビオンとコーセーでそれぞれ億ショップとなった。

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