ライオン商事、2011年度春のペット関連新製品を発表

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ライオン商事、2011年度春のペット関連新製品を発表

 日用品メーカー大手ライオンの子会社でペット用品・介護用品を扱うライオン商事(本社=東京、小森衛社長)はこのほど、「2011年度ペット新製品説明会」を都内で開催し、2011年春の新製品の特徴について説明した。

 同社では、昨今の飼育環境からくる「小型化」「室内飼育化」「高齢化」「肥満化」という4つのトレンドが継続すると予測しており、今後も引き続きペットオーナーのニーズに応えられる製品を、開発基準(エビデンス・安心安全・高付加価値・環境配慮)に則り、グループの技術力を結集して開発していく。

 特に2011年は、猫サニタリー分野では、ライフスタイルと素材との相関関係に着目して充実した品揃えを提案する「猫砂のフルライン化」、ペットフード分野では、ペットのオーラルケア・メタボケア・エイジケアをトータルで提案する「サポートメディケーション」の2つの活動に注力していく。

猫砂分野では「紙系」「木系」「システムトイレ」を強化

 猫砂分野においては、マンション世帯の若い層では紙系やシステムトイレが好まれ、戸建世帯の年配層では木系が好まれるなど、ライフスタイルごとに選ばれる素材に相関関係があるという。

 紙と木はともに「軽い」「素材の安心感」「燃やせる」といった点から支持を集めているが、紙砂は「固化力」や「消臭力」への不満、木砂は「オシッコあとが見えにくいこと」への不満が少なからずあった。

 一方、システムトイレでは、手間のかからない点が支持され年々市場が拡大しているが、チップでは「消臭力」と「飛び散り」、シートでは「消臭力」と「その持続力」への不満が上位にきている。

 そうした不満の解消に向け、新たな組成を開発。3月1日より、「ペットキレイ」ブランドから、固まる力を強化し使用回数を20%アップさせた、消臭力に優れた紙系の猫用トイレの砂「紙でニオイをとる砂」(7ℓ)と、オシッコあとが緑色にカラーチェンジ(市場初)して取り残しの心配が少なく、水分吸収でも崩れにくい木系の猫用トイレの砂「ポプラでニオイをとる砂」(同)、天然国産ひのきの使用によりオシッコ臭をしっかり消臭でき、飛び散りを少なくした「システムトイレ用 ひのきでニオイをとるチップ」(3.5ℓ)、消臭力をさらに高めた「同シート」(12枚)を投入する。

 機能性フードでは「加齢・老化」「メタボ」対策商品を強化

 機能性フード市場に向けては、シニア期の愛犬の元気を応援する犬用トリーツ「カラダメイト しっとりクッキー」(2種各70g)、「同 しなやかササミ」(2種各60g)と、肥満が気になる愛犬にも与えやすい犬用玄米スナック「ワンツースリム 低糖かーるいスナック」(3種各80g)を投入する。

 高・老齢犬が増えるに伴い、高・老齢犬向け商品の市場占有率は2007年の14.3%から2010年には18.0%へと高まっている(同社調査)。さらに、同社が実施したペットオーナーへの健康意識調査でも、「食事・栄養バランス対策」(57.6%)、「オーラルケア対策」(56.0%)、「肥満(メタボケア)対策」(51.5%)に次いで、「加齢・老化対策」(47.8%)への関心が高まっているという。

 ペットの健康維持には免疫力の維持が欠かせないため、「カラダメイト」シリーズの開発にあたっては、免疫力の維持をサポートするキトサンオリゴ糖を配合したほか、愛犬の健康維持をサポートするビタミンやミネラルもバランスよく配合した。「野菜入り」「黒ごま入り」の2つのタイプを品揃えしている。

 一方、メタボケア訴求のドッグトリーツ市場が年々拡大しているため、「低糖かーるいスナック」の開発にあたっては、「低糖・内臓脂肪の抑制」「新しい食感と新形状」という2つの機能を強化。主原料の玄米には糖類を0.6%に抑えたものを使用したほか、内臓脂肪抑制が期待できる米ぬか発酵エキスとGABAを配合した。また、食感と形状については、サクサクと軽いパフ感覚の仕上がりで、小さく割って与えやすい設計にしている。

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