「自分さえ良ければ」の野心捨て「志」経営を心がける時(全国化粧品日用品卸連合会 森友徳兵衛会長)

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「自分さえ良ければ」の野心捨て「志」経営を心がける時(全国化粧品日用品卸連合会 森友徳兵衛会長)

 もし我々が、新年からの毎日を空しく過ごしたとしたら、その1日は、震災で亡くなった方々が、どれだけ生きていたいと願った明日であったことか。このことを忘れずに、志をもって1日を懸命に生きる責任が我々にはあると思います。

 我が国の困難も、これからが始まりです。数年後、放射能汚染で癌になる心配よりも、今日を生き抜くことのほうが先決の時代に明るい明日を築くことが、我々生き残った者の使命なのです。希望のある「明日への扉」は、自動ドアーではありません。皆の力を合わせてこじ開けなければ開かない重い扉なのでしょう。

 化粧品日用品業界は、今こそ業界奉公の時です。メーカーも卸も小売も、自分だけが良ければ業界がどうなっても構わないというような野心は捨て、業界総資産の増大と業界総幸福量の拡大を目指す「志」経営を心がけていかねばなりません。特に卸売業の位置づけを一言で表すならば、「土の中の水道管」ではないでしょうか。大切なものは表に出ない。しかし、災害時にはその重要性が認識されるのです。

 競争するは、ライバルでもなく、同業者でもありません。競争するは、昨日の自分です。「昨日の自分に今日は勝つべし」の意識をもち、行動し、結果を求め、成長したいと願っております。

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