【国内OEM企業の生きる道】近代化学・岡部社長、一致結束し海外勢に対抗することが重要

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【国内OEM企業の生きる道】近代化学・岡部社長、一致結束し海外勢に対抗することが重要

 パーマネント剤やカラートリートメントなどのヘアケア関連を中心に、化粧品・医薬部外品のOEMを展開している近代化学に入社したのは2005年10月。岡部達彦社長は、大学で工学部を卒業後、護衛艦や武器を製造する企業に勤めた異色の経歴を持つ。

 「この業界に入ったのは、湾岸戦争で自分が製造したミサイルが民間機を撃墜する報道を見て不快な気分になり、平和な仕事をしたいと思ったことがきっかけになった。また、祖父が当社とヘアケア関連化粧品メーカーの『セフティ』を創業していたこともあり、家業を継ごうと決めた」

 セフティには1994年に入社し、2000年に取締役に就任した後、2005年までの約10年間にわたり化粧品の製造販売に携わった。

 その後、近代化学に入社し、1年後の2006年10月に代表取締役社長に就任する。代表就任後は、将来を見据えて1つのメーカーだけを相手にOEMを手がけていた体質からの脱却を目指し、幅広いメーカーと取引する方針を掲げた。

 「新しいことに挑戦すると、当然反発がある。昔の社員は約半分が辞めていったが、いつまでも一つのメーカーにぶら下がっていても将来はないという思いで今日まで会社づくりに取り組んできた」

 岡部氏は、今後の国内化粧品OEMメーカーの動向について「国内OEMメーカーが結束しなければ、中国や韓国など海外のOEMメーカーに負けてしまう」と警鐘を鳴らす。

 「合併はしなくても合体で何かできないものか模索している。どこまでお互い信頼しあえるかが大前提にあるが、例えば当社の製造釜が回っていない日もある。その日に使いたいという会社があれば喜んでお貸しする。同業他社と連携し、工場の予約システムのような管理ツールがあれば、仕事の回し合いも可能だ。OEMにとどまらず、今後は原料や容器などの在庫管理面でも協業すれば、海外勢に対抗できるものと考えている」

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