2007年8月9日に化粧品販売会社「ハイム」と化粧品製造会社「ハイム化学」が倒産した直後、8月29日に羽田博社長をはじめ現役員を含む当時の従業員5名が資本金をそれぞれ出し合い、「ハイム化粧品」(本社=千葉県松戸市)を設立した。
破産管財人から両社の事業を譲受し、再スタートした2008年7月期の業績は2億3000万円で、今期は5億円超とこの5年間で売上高を倍増させている。
倒産直後に新会社を立ち上げた原動力となったものは何だったのか。そうした経緯に加え、これまでの取り組みと今後のハイム化粧品の進むべき方向性について羽田博社長にインタビューした。
顧客に支えられて再スタートを決意
生協との再契約が大きな転機に
――まずはじめに、羽田社長のご経歴からお聞かせください。
羽田 ハイム化学には研究員として1995年に入社した。大学在学中は研究室にいて主に筋肉に関する研究を行っていた。
それが何か役に立つ仕事はないかと思っていた矢先、当時放映していた海外の番組でシワをとるために皮膚を剥ぐという衝撃的な映像を見た。
この時、シワをとるならばもっと違うかたちで私にも何かできるのではないかと考え、化粧品業界に進もうと決意した。
ハイム化学に入社を決めたのは、ハイムが自然派で人にやさしく、しかも低価格で販売しており、一般の人達に対してそうしたモノづくりで私も貢献したいと考えたのがきっかけだった。
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この記事はC&T 2012年9月17日号 78ページ 掲載
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