グラセルは今期も引き続き、新型容器の開発と、韓国などの海外容器を含む品揃えの充実化を推進している。
谷村敏昭社長は今期のこれまでを「頭髪関連の容器が売上げを牽引している」と振り返り、「今後はメークアップ容器の開発にも注力し、ラインナップを増やしていきたい」と語った。
頭髪関連では、ノンシリコンをコンセプトにしたインバス用のインブロPETとともに、後ろをノックして溶剤が出る筆タイプの部分用毛染め容器「MAH-20mL」(写真)が受注を増やし、「コーム(くし)タイプの完成も間近」に控えている。
今後もロールオンやヘラタイプなど先端のバリエーションを増やしていく構想があり、今春には小サイズ「8mL」シリーズがラインナップに加わる予定だ。
また、このほど発売した倒立容器「MOI(モアイ)」シリーズと、養毛剤用途の中栓「TON(トン)」の提案を強化している。どちらも使うシーンを重視して開発。MOIは、高機能インバス製品を意識し、倒立した際の見た目と安定感にこだわった。
TONの先端は、液だれがしにくく、頭皮へのあたりが優しいボール型を採用した。頭髪関連の提案幅を広げ、好調持続につなげていく。
同社は容器の開発と併せて、東京と大阪のデザイン会社と提携し、容器デザインを無償で提供するサービスを行い、顧客の商品企画・開発をサポートしている。近年はそのサービスを期待した案件も増えているという。
今後もその付加価値サービスを活かしながら、「営業担当者が不在の場合も顧客への対応が遅れないように、営業担当者と営業業務担当者をマンツーマン体制にし、顧客サービスの向上を図っていく」方針だ。
この記事は週刊粧業 掲載
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