アルビオンは、11月12~14日まで、東日本大震災の支援活動の一環として社内で社員参加型ボランティア企画「東北復興社内マルシェ」を開催した。
「社内マルシェ」では、社員が買い付けた東北の秘めた名産品を、社員自らが売り子となって販売。普段は本社に来ない営業部隊が研修のため本社に来る期間に実施することで、多くの社員が間接的に被災地支援に参加できるようにした。
屋台は「水産加工品」「スイーツ」「小物」「その他」に分けて出店し、同社が今年度のCSR活動のキーワードとしている「環・育・美」に合わせ、かまぼこやおでん、味噌パン、トートバッグ、絵本などを揃えた。
中には東北で海産物卸業を営む社員の実家も出店し、牡蠣や活けホタテなどの海産物が人気を集めた。
商品の購入に際しては、100円と50円のクーポンがひとつづりになった1口1000円分の金券を先に買ってから価格分の金券と交換する仕組みで、祭り感覚で楽しめるようにした。
POPや商品カタログは社員の手作りで、「気合を込めてつくった」という商品カタログには、商品を提供した店のストーリーも紹介した。
同企画は今年の8月から始動した。2011年から毎年被災地支援活動を行っている同社は、8月に実施したボランティアツアーで社員が被災地に赴きメークアップ講座や美に関するワークショップを開催するとともに、今回の「社内マルシェ」開催に向けて地元の特産品などを仕入れるバイイング活動も行った。
「商品を買い付けることがそのまま経済支援となる。また、マルシェで使った金券の余りは回収し、同額分を被災地支援団体の『JEN』に寄付する。ボランティア活動をしたくてもなかなかできない社員もおり、今回の取り組みに参加することで間接的に支援ができる」(同社)
「社内マルシェ」には、小林章一社長も参加。商品を買ったり、揃いの法被を着て売り子としてマルシェに訪れた社員に商品を勧めるなど社員とともに楽しんでいた。
「1つひとつの商品には、それぞれのストーリーがある。そのストーリーや生産者の思いをどのように伝えていくかを考えることは、化粧品を開発・販売する本業と深く関係している。今回のマルシェ実施にあたり、ノボリや法被は被災地の商店組合から貸し出していただき、温かい言葉もいただいた。支援しているようで、実は当社も支えていただいていることを気付かされた」(同社)
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この記事は粧業日報 掲載
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