コーセー、サステナビリティ中長期目標を追加策定

粧業日報 2024年4月11日号 5ページ

2024年4月11日 10:00

粧業日報 ESG・SDGs・CSR活動

カンタンに言うと

「美しい知恵人へ、地球へ。」を体現する取り組みを強化

　コーセーは、グループのサステナビリティ戦略と目標をまとめた「コーセー　サステナビリティプラン」にて中長期目標を追加策定し、コーポレートメッセージ「美しい知恵人へ、地球へ。」を体現する取り組みを強化する。

　また同時に、今回新たに策定した目標を含む、各種重要テーマのサステナビリティ推進活動について、2023年度の進捗状況を公表した。

　人や社会に対して貢献していく重要テーマでは、2020年の目標策定当初から設定している2つのテーマ（「美しく健康的で幸せな生活のサポート」「ジェンダーにとらわれず活躍できる社会への貢献」）について、全社グループでの取り組みを加速的に推進した結果、前倒しで目標を達成したことから、2030年までの目標を上方改定した。

　地球環境に対して貢献していく重要テーマでは、気候変動やプラスチック問題への対応について、社会要請を踏まえ、バリューチェーン全体で取り組みを強化していく目標（CO₂排出量を実質ゼロにする目標、プラスチック容器包装資材についてのサステナビリティに配慮した設計に関する各種目標）を新たに策定した。

　社会貢献活動においても、「社会貢献活動基本方針」を掲げ、今回、新たに5つの重点領域（次世代啓発、コミュニティ、ウェルネス、環境保全、災害支援）を設け、取り組みを進める。

　2024年度は「次世代啓発」の取り組みとして、紫外線対策を含むスキンケア領域の活動を進めていく。具体的には、紫外線から肌を守るための情報を掲載した同社監修の副教材を、希望する中学校・高校へ配布する。また、スポーツを行う中高生や関係者を対象とした紫外線対策講座を計画しているほか、ブランドの事業活動においても、紫外線の影響を受けやすい屋外での課外活動を行う人を応援するキャンペーンを実施する。

　社員のより一層のD&Iへの理解と行動変容を進めるため、多様性を理解する「コーセーDE&Iハンドブック」を制作し、社内に向けて展開していく。同時に、2024年4月より、同性パートナーを有する社員への人事制度適用拡大を開始している。