コーセーが社会貢献事業の1つとして支援を行っている公益財団法人コスメトロジー研究振興財団は11月28日、「第24回表彰・贈呈式」を日本薬学会長井記念ホールにて開催した。
表彰・贈呈式で小林保清理事長は、「当財団は、コーセーを創業した小林孝三郎が化粧品業界の永続的な発展に対する想いから平成2年に設立し、以来、研究助成は今回が24回目となる。これまでの応募総数は約2000件、助成件数は500件を超え、助成金総額は6億円に達した。科学技術と社会が協調し、価値を創造する時代が来ていることは明らかであり、当助成事業が化粧品産業の発展と人間の美しさ、豊かさに貢献できればこれほど嬉しいことはない」と挨拶した。
選考委員を代表して山崎幹夫氏(元新潟薬科大学学長)は、今回の選考経過について、「今までで4番目に多い106件の応募課題の中から、独創性や発展性、実用の可能性、コスメトロジーへの波及性といった視点で慎重な審議を行い候補者を選定した。研究の質的内容も年々レベルが高くなっており、受賞された先生方の研究が立派な成果を得られることを期待している」と述べた。
表彰・贈呈式後には、慶應義塾大学医学部皮膚科教授の天谷雅行氏が「角層を科学する」という演題で特別講演を行った。
第24回目となる今年度は、全国の主要大学、病院、公的研究機関からの応募106件に対して厳正な審査を行い、研究課題31件(素材、物性に関する分野=9件、生体作用、安全性に関する分野=15件、精神、文化に関する分野=7件)の表彰を行った。助成金総額は2800万円となっている。
この記事は週刊粧業 掲載
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