近代化学、オーガニック原料の独自開発で「ノンシリコン+α」のOEMを提案

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近代化学、オーガニック原料の独自開発で「ノンシリコン+α」のOEMを提案

 1930年の設立でヘアケア関連を中心に化粧品・医薬部外品のOEMを展開している近代化学(本社=神奈川)は、戦後間もない頃から美容室向けにノンシリコン処方のシャンプーやトリートメントを製造しており、ノンシリコン関連製品のOEM受注は半世紀以上の実績を誇る。

 同社によると、戦後当時はシリコンがまだ高価であったため、その代替としてノンシリコン処方の製品開発を行ったことがきっかけで、ノンシリコン関連製品のOEMがスタートしたという。

 「このほかにもシリコンを使用しなかった理由として、取引サロンからシリコンが入ったシャンプーやトリートメントを使用した後のヘアカラーが染まりにくい、あるいはパーマがかかりにくいとの声があった。これがノンシリコンヘアケア製品のOEMが本格化したきっかけとなった。これまで業務用製品で長年にわたり培ってきた、ノンシリコンヘアケア製品の製造技術と品質には自信がある」(岡部達彦社長)

 近年はノンシリコンを訴求した製品の中でも、特に白髪を染める付加価値の高いカラートリートメントを含むヘアトリートメント類の受注が好調で、今年は前年同期比7%増で推移している。 

 「最近ではカラートリートメントの分野でも差別化を図るため、ノンシリコンを訴求したいというニーズが高まっている」(岡部氏)

 同社では現在、競合他社との優位性を高めるべく、「ノンシリコン+α」の付加価値を提案する取り組みに注力している。最近はオーガニック原料のINCI名(化粧品成分の国際的表示名称)の取得など、独自でオーガニックヘアケア原料の開発を進めている。

 今年3月には、新たな取り組みとして「健康博覧会」に初出展した。ブースではノンシリコン処方を採用したオーガニックヘアケア製品を提案し、会場では約60社の企業と名刺交換を行い、現在はそのフォロー活動にあたっている。

 今年10月には、「化粧品開発展」に出展し、ブースでは独自開発のオーガニック原料をベースとしたノンシリコンヘアケア製品の新処方とOEMの提案を行うという。

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