牛乳石鹸共進社は、泡の贅沢感にこだわった高付加価値ボディソープ「バウンシア」を秋の注力製品の一つに位置づけ、店頭での販促活動を継続強化していく。
「バウンシア」は、20~30代女性をメインターゲットに、ワンランク上のボディソープを目指して2003年に発売され、2011年春に実施したリブランディング以降は、毎期2ケタ成長を続けている。
バウンシアを担当する加藤映子氏は、競合ブランドが「香り」や「うるおい感」に違いを見出したアイテムを追加する傾向にあった当時、「バウンシアの原点である泡のクッション性(濃密泡)を訴求することで、うまく差別化が図れた」とリニューアル後の好調を分析する。今期も4~6月までで前年同期比20%増で推移している。
リピート率は1アイテム2SKUながら、39.5%にのぼり、「トライアルを獲得できれば、安定的にリピートされるボディソープ」としてバイヤー評価が高まり、配荷店の増加につながっている。また、美容・化粧品総合クチコミサイト「@cosme」のボディソープランキングで1位をキープするなど消費者評価も高い。
一般的にボディソープは経年とともに、詰替用の構成比が高まっていくが、バウンシアではリニューアル後の3年間で本体ボトルの売上げも拡大している。加藤氏は、推奨販売やサンプリングなど店頭での地道な販促活動が土台にあるとしたうえで、「クチコミ1位のアテンションシールも相乗効果となって、トライアルを順調に獲得できている」とした。
ボディソープ市場は、900円前後の高価格帯カテゴリーの成長が落ち着き、バウンシアのようなプチ贅沢ラインや悩みに合わせた機能性ラインが市場を牽引している。そうした市場性を加味したうえで、加藤氏は、「好調を持続している時こそ、攻めていきたい」と秋に控える新たなバウンシアの展開に意気込みを語った。
この記事は週刊粧業 2015年7月15日号 掲載
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