オルビスは、東日本大震災の復興支援プロジェクトの一環で宮城県石巻地区を舞台に実施される写真コンテスト「フォトノマキフェスティバル」に今年も協賛する中、8月19日に現地で開催された地元女性を撮影するワークショップにメークボランティアを派遣した。当日は自ら応募した4人の販売員が参加し、地元の女性たちはプロのメークに触れ明るい表情を見せた。
「フォトノマキフェスティバル」は、石巻市の「今」を写真を通して発信することで、現地住民が復興への意欲を取り戻し、さらに全国からも関心を集めることなどを目的に生まれた。昨年から開催されており、入賞作品は市内各所に収蔵・展示される。
今回のワークショップは、コンテストの審査員でも著名な写真家・立木義浩氏が石巻市と女川町に住む女性たちの日常の「働く姿」とスタジオでの「ポートレート」を撮影する内容だった。そのモデルとなる地元女性のメークを、同社スタッフが担当した。
当日は旅館の女将やトラック運転手など20~70代の女性10人が参加した。広報担当者によると、スタジオ撮影のメークの際は「最初は皆さん緊張気味で、メークの要望を伺っても『別に、お任せで』と距離を置かれる人が多い印象だった」というが、メークをしていくうちに「次第に打ち解け、明るくなっていった」と改めてメークの力を目の当たりにしたという。
また、オルビスの存在を知らなかった参加者から「オルビスはどこで買えるの?」といった声も寄せられたという。
写真家の立木氏は女性のスナップ写真で数多くの作品を発表しており、女優写真の第一人者ともいわれている。そんなプロが撮影した写真にモデルの女性らは一様に驚き、展示写真を見た知人からも反響が寄せられるという。
同社は震災後、「長く続ける」「早く日常を取り戻す」「人とのつながりを大切にした精神的なサポートをする」ことなどをテーマに様々な復興支援に関わっている。この「フォトノマキフェスティバル」への協賛もそうした趣旨に照らして行っている活動の一環だ。ワークショップを通して「メークが女性に与えるパワーの大きさを感じるとともに、通販事業で始まったオルビスが1人のお客様を相手にメークを差し上げることに、大きな意味を感じている」(広報担当者)という。
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この記事は訪販ジャーナル 2015年8月31日号 2ページ 掲載
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