ドラッグストアの化粧品販売2015、MDやカウンセリングを強化

週刊粧業 2015年10月26日号 27ページ

カンタンに言うと

ドラッグストアの化粧品販売2015、MDやカウンセリングを強化

 日本チェーンドラッグストア協会(通称=JACDS、会長=関口信行 龍生堂本店社長)が行った調査によると、2014年度のドラッグストアの全国総売上高(推計値、以下同様)は前年度比1.0%増の6兆679億円になったことがわかった。

 業界全体では成長速度は鈍化しているものの、調剤事業の拡大や健康食品など周辺カテゴリーの拡充、また新規出店の増加などを背景に依然として拡大基調にある。


化粧品売上高は横ばい

大型店が増加傾向に


 このうち、化粧品の売上高は0.1%減の1兆3260億円と僅かに前年割れを引き起こした。初のマイナス成長となった2012年度以降、3年連続で減少したことになる。カテゴリー別の売上構成比も21.9%と低下気味だ。

 ドラッグストアは化粧品の購入手段として定着したが、それゆえにやや飽和状態にあるともいえる。加えて、近年は通販を筆頭に他の業態との競争も激しくなっており、差別化の必要性に迫られている。

 ただ、減少幅は縮小しており、前年ベースにまで持ち直したとの考え方もできる。

 ドラッグストアチェーン各社は、PBを含めたMDやカウンセリングを強化するなど差別化に取り組んでおり、今後はプラス成長への回帰も期待できそうだ。


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