エルメ・ド・ボーテ港北店、エステを軸に会員顧客を着実に拡大

週刊粧業 2016年4月25日号 7ページ

カンタンに言うと

エルメ・ド・ボーテ港北店、エステを軸に会員顧客を着実に拡大
 横浜市営地下鉄のセンター南駅降りてすぐの横浜・港北TOKYUS.C.(以下「港北SC」)1階にある「エルメ・ド・ボーテ港北店」(運営=化粧品の店 長尾、敷地面積24坪)は、2006年にオープンし、近年はエステを軸にしたサービスを強化することで、会員顧客を着実に増やしている。

 昨年は優良テナントとして港北SCから表彰され、集客に貢献する店舗として存在感を高めるなど、神奈川県内4店舗(うちネイルスタジオ1店)をマネジメントする長尾正幸副社長は「推進する『スタッフたちの自主性で作り上げる化粧品店』を体現している1店」に挙げる。

エステの強化で顧客が安定
「肌タッチ」など活動にも波及

 港北SCはもともと、専門店ビルの東急百貨店を融合させた複合型の商業施設として1998年に開業した。「エルメ・ド・ボーテ港北店」は、2006年春に専門店ビルがSC業態へと移行を図るタイミングでオープンし、今年で11年目を迎える。

 当初は2階でスタートした。現在ほど近隣に大型の商業施設がなく、オープンから2年ほどは館の集客力もあり、新規顧客を順調に獲得したが、その後は、テナント店の宿命とも言える館の改装計画の影響もあり、顧客が安定せず、売上げの変動が続いた。

 2011年春には店を構えていた2階がシブヤ109に出店する若い女性向けブランドを集めたフロアへ全面改装されるのにともない、現在の1階へ移転となった。会員顧客には事前に移転ハガキなども出したが、一定層の顧客は離れ、神原吉子店長は「ゼロからのスタートという意識で取り組まねばならない」との危機感も覚えたという。

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