バスクリン、30年継承される現地探索からの入浴剤開発

週刊粧業 2016年7月11日号 59ページ

カンタンに言うと

バスクリン、30年継承される現地探索からの入浴剤開発
 入浴剤メーカーのバスクリンは、基幹ブランド「バスクリン」からスタートした80年以上にわたる生薬・温泉研究の知見と製造技術を活かし、香りや剤型などを組み合わせて様々な温泉タイプ入浴剤を手がけている。

 「温泉タイプ」に注目した場合、日本各地から厳選した温泉の忠実な再現を目指して開発されている「日本の名湯」シリーズに、入浴剤開発のこだわりが詰まっていると言えそうだ。

 1986年に発売して今年で30周年を迎えた「日本の名湯」シリーズを担当する製品開発部の渡部秀典ヘルスケア企画課リーダーに、継承されている同社の開発哲学・思想について話を伺った。

 ――発売30周年を迎え、「日本の名湯」で消費者に伝えたいことは。

 渡部 商品パッケージにも記載する「お風呂を、あの名湯に。」というメッセージに、ブランドが伝えたい全てを詰め込んでいる。自宅のお風呂で本物の温泉に入っているような気分や体感を味わってもらいたい。その想いは、開発方法とともに発売以来変わっていない。

 開発では、日本全国の厳選した温泉地を、開発者らが実際に訪れて入浴し、湯ざわりから成分、香り、そして温泉地周辺の情緒などを調査して処方設計されている。

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