ハリウッド、働く女性をキーワードにメイ・ウシヤマの理念を具現化

週刊粧業 2016年7月11日号 58ページ

カンタンに言うと

ハリウッド、働く女性をキーワードにメイ・ウシヤマの理念を具現化
 ハリウッドは昨年創業90周年を迎え、日本の美容文化を先導してきたメーカーとしての1つの節目を経験した。「メイ・ウシヤマ」という偉大なアイコンを未来に受け継ぐため、同社は、自社を見つめ直す段階を終え、リブランディングに取り組んでいる。

 その1つの試みが、今年3月に発売した新ブランド「AUSE(オウセ)」だ。「働く女性」をターゲットに捉えたブランドだが、このターゲット像は製品のみならず事業でも今後の同社の重要なキーワードになっていく。

 開発本部ブランドマーケティング室マーケティングマネージャーの小川義人氏に話を伺った。

 ――創業90年の節目に「AUSE」を発売した経緯をお聞かせください。

 小川 当社は創業90周年という長い歴史があるが、企業ロゴからも象徴されるように「メイ・ウシヤマのハリウッド化粧品」でブランディングを展開してきた。これは当社のブランドに多大な恩恵をもたらしてきたが、メイ・ウシヤマが亡くなって約10年が経過し、訴求力が生前に比べて弱くなっていたのも事実だ。

 そうした状況で創業90周年を迎え、次の時代に会社としてどういう方向性を打ち出していくのか、リブランディングを行うことになった。

 「製品」の側面から考えると、当社は約60年にわたって酵素研究を行い、「酵素パック」がブランドの柱にもなっている。2剤式の当社の「酵素パック」はオンリーワン化粧品であり、当社の強みでもある。それならば、「酵素」に原点回帰するべきだという結論に至った。

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