化粧品開発展・国際化粧品展主催者に聞く、専門セミナーの見どころ

週刊粧業 2017年1月23日号 15ページ

カンタンに言うと

化粧品開発展・国際化粧品展主催者に聞く、専門セミナーの見どころ
化粧品業界を発展させる意義に
賛同した講師がノウハウを講演

 第7回化粧品開発展・第5回国際化粧品展(会期:1月23日〔月〕~25日〔水〕)は前回比25%増の780社が出展し、今回もさらに盛り上がりを見せる予定です。

 専門セミナーは、経営や商品企画などの様々な課題を取り上げる化粧品業界最大のセミナーとして、毎回多くの業界関係者の方々に足を運んでもらっています。現在の事業をさらに進化させる一助となる「基調講演」「特別講演」と、より専門的な内容に踏み込んだ「テーマ別セミナー」を行います。自社で培われたマーケティング手法やノウハウを一挙公開するとても貴重な場となっています。

 また、「業界を盛り上げていく」主旨に賛同いただき、現在もメーカーで活躍している方に語っていただけるところも見どころの一つです。無料で聴講可能なセミナーもありますので、是非多くの方の参加をお待ちしています。

基調講演・特別講演:
業界のキーパーソンが化粧品産業の未来を語る

 今回は、「化粧品産業 飛躍成長のカギは?」をテーマに、メーカー側と行政側それぞれの視点で「基調講演」(1月23日10時30分~12時)を開催します。

 基調講演ではまず、カネボウ化粧品の夏坂真澄社長に「伝統と革新~時代の変化のなかで『カネボウらしさ』を磨く~」をテーマに、取り組まれている改革をメインに語っていただきます。

 同社は、2013年7月には製品の自主回収等も実施しました。自主回収から3年、そして創業から80年の2016年、カネボウ化粧品は、未来に向けた改革をスタートさせました。モノづくりへの取り組み、そして改革第一弾となるグローバルブランド「KANEBO」の導入など、老舗企業が一丸となって行っている改革の概要をお話しいただきます。

 そして、経済産業省からは、生物化学産業課生物多様性・生物兵器対策室長の谷浩氏に、化粧品業界の成長に欠かせないグローバル戦略について語っていただきます。

 高品質、安心安全であることに加え、日本文化や日本人の感性を反映している日本の化粧品は、日本の消費者の高い品質要求に鍛えられ、国際的に高い評価を得ています。日本を代表する商品である化粧品の国際化支援策を紹介しつつ、アジア市場について語っていただきます。

 続いて、「特別講演」(1月25日10時30分~12時)では、「化粧品マーケティングのヒント―消費者ニーズに応えるために―」をテーマに据え、メーカーサイド、そして消費者サイドから語っていただきます。

 メーカー側では、コーセーの北川一也執行役員宣伝部長にご登場いただき、「マインドシェア獲得に向けたコーセーのブランドコミュニケーション」についてお話しいただきます。

 競争の激しい化粧品業界において、ブランド早期の上位ポジションを得ることは非常に重要であり、テレビや雑誌の純広告だけでなく、商品のPR露出、店頭訴求物、評価サイトやSNSを含むネット上の情報等、様々な媒体を駆使して消費者に訴えかけることが必要です。マインドシェア獲得に向け、同社で取り組んでいるコミュニケーションデザインについて解説していただきます。

 次に、消費者側からは、化粧品口コミサイト「アットコスメ」を運営しているアイスタイルの山田メユミ取締役兼CCOに生活者ニーズの最新動向をお話しいただきます。

 「アットコスメ」は、20~30代女性の3分の2以上が毎月利用する、日本最大の美容総合サイトです。サイトに寄せられた1300万件ものクチコミ投稿やサイトの利用動向などから見えてくる、女性たちの「今」の消費トレンドについて紹介し、生活者ニーズに応える化粧品開発に何が必要かを考察していただきます。

 化粧品業界人が最も気になるトピックスをテーマに据えた「基調講演」「特別講演」にぜひご参加ください。詳しくはWebサイトで事前申し込み方法をご確認いただき、ご参加ください。

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