ツバキスタイル、多彩なラインナップで容器のトータルアドバイザーに

週刊粧業 2017年1月23日号 5ページ

カンタンに言うと

ツバキスタイル、多彩なラインナップで容器のトータルアドバイザーに
  「自社工場一貫生産」を強みに、成型から加飾まで一貫して自社で手掛けているツバキスタイルは、2014年1月より椿化工の営業部門を東京に移転し、販社として新事業をスタートさせた。

 従来はスキンケアやトイレタリーを主としたプラスチック容器を中心に提案してきたが、メークやジャー容器など多方面にも提案の幅を広げ、容器のトータルアドバイザーとして展開している。

 同時に、新たな市場開拓のためのアプリケーター事業も本格化している。

「女性に優しい」九州工場が稼働
展示会ではミニサイズ容器を発表

 2016年7月に新たな生産拠点として九州佐賀工場を竣工し、埼玉と佐賀2拠点での生産体制をとることで、容器の生産・供給力を向上させた。

 九州佐賀工場は「女性に優しく」を基本理念とし、従業員が迅速、的確に生産業務を進められるよう、また顧客企業との打ち合わせが効率良く行えるような環境を整えたという。加飾から製造まですべて現在の埼玉工場と同様の設備を揃え、生産規模を1.5倍に拡大して対応力の強化を図る。

 化粧品GMP(※ISO:15378)に対応させているほか、「自然にやさしい工場づくり」を目指し、埼玉工場と同様に太陽光パネルやLED照明などを設置している。

 同社は過去、共同出資により海外工場を建設する一歩手前まで話を進めていたが、文化的相違など様々な事情で断念していた。その後まもなくして為替は円安に傾き、難を逃れた経緯がある。

 2015年には二軸延伸PETジャー容器「MIMI」を発売している。一般的な射出成型ジャー容器よりも強度や気密性が高く、低粘度のバルクでも使用できるのが特長だ。ガラスのような透明感が再現でき、コストも抑えられるといった様々な利点もあり、順調に商品化されているという。デザインの自在性も特長としており、従来は困難だった特殊形状の容器も成型可能なため、差別化も容易としている。

 「射出成型容器よりも扱いやすいため、今後も金型を増やしてジャー容器の金型提案を強化し、対応数を増やす」(藤村太郎社長)

 今回の展示会では「ミニサイズ容器」を発表する。現在、トライアルやトラベル用の容器はコストの関係でパウチが主体だが、同社は低コストでスクイズまで可能なミニサイズのPET容器を開発した。これにより、日本品質でありながら、海外品と同等の価格での提供が可能となった。容器はパウチと異なり、様々なデザイン形状をつくれ、差別化が可能なため、これまでパウチを使用していた顧客にも提案していく方針だ。

 現在、国内ポンプメーカーと共同でオリジナルポンプを開発しており、1㏄、3㏄、泡ポンプフォーマーに対応している。デザイン性や使いやすさに優れ、意匠登録もしているため人気も高く、好調に販売数を伸ばしているという。今年度も新ポンプを導入し、積極的に提案していく。

 さらに同社では3Dプリンタを導入して営業などに活かしており、商談スピードを飛躍的に加速させ、顧客の企画案の具現化がスムーズになった。

 これまで、ガラス容器からプラスチックへの切り替え需要に対していち早く対応し二軸延伸ブロー成型機の充実化を図ってきたため、同社のポンプ容器、ジャー容器ともに採用増につながっているという。

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