グラセル、真の化粧品総合容器メーカーへ

週刊粧業 2017年5月29日号 9ページ

カンタンに言うと

グラセル、真の化粧品総合容器メーカーへ
 大手化粧品容器メーカーのグラセルは、前期よりスタートした5カ年経営計画で、成長エンジンとする「自社オリジナル金型」の製作投資を、主力のスキンケア分野からメークアップ、トイレタリー関連の領域に拡げて積極的に取り組んでいる。

 2017年4月からスタートした今期も、谷村敏昭社長は「リスクなくして成長なし」といい、「攻めの経営」を推進する意向で、最終年度となる2020年に「真の化粧品総合容器メーカーへの進化」を目指す。

 出展する「CITE Japan2017」では、容器のプロ目線で昨今のトレンドを捉え、新製品を含む自社オリジナル容器をセレクトしてラインナップする。

プロ目線でセレクトした
トレンド容器を一挙公開

 出展ブースは、初夏を迎える開催時期に合わせて、高級リゾート都市で知られるドバイをイメージしたレイアウトを施し、来場者の様々なニーズに対応できるように、新製品を中心にスキンケアからメークアップ、トイレタリー関連まで多岐にわたって展示する。

 展示会に向けて、谷村社長は「当社の主軸であるスキンケア容器のバリエーションの豊富さにも注目してもらいたい」と述べた上で、注力カテゴリーの一つであるメークアップ分野の目玉製品として、ファンデーション市場に新風を吹き込む「クッションファンデーション」と、クッションファンデに代わるトレンドアイテムとして人気急上昇中の「メッシュファンデーション」のコンパクトシリーズ(SPICA/SPICA SLIM)をイチオシする。「高気密性」を訴求し、類似容器との差別化を図ったという。

 中でも「SPICA SLIM」シリーズは「薄型で携帯しやすく、コストパフォーマンス性も高い」特徴から、今後の需要拡大に期待を寄せる。

 また、開催に合わせてメークアップ容器を集めたカタログ「メイクカタログ」もリニューアルした。会場ではオリジナルエコバッグに入れて来場者に配布する。お土産サンプルもメークアイテムを揃えた。

 新「メイクカタログ」は、今年1月に一新したスキンケア・トイレタリー関連の総合カタログ(スタンダードカタログ)と同様、容器のプロ目線で様々な容器を組み合わせて加飾しシリーズ化したビジュアルカタログに仕上げた。

 もうひとつの注力カテゴリーであるトイレタリー関連では、ポンプフォーマーのヘッドの新モデルを展示する。近年は、ボトルのバリエーションとともに、キャップやヘッドのバリエーション拡充を図っている。

 キャップ関連では「インクジェット印刷の表現性の豊かさも是非見てもらいたい」と話すように、会場では、様々な容器との組み合わせでビジュアル価値を高められることを紹介していく。

 また、インバス関連では、インナーレリーフを用いて曲線美を創り出す表現性豊かなボトル容器(写真中)を初展示する。

 インナーレリーフの線の数や太さ、カーブのねじり、間隔を商品企画に合わせて自由に変更できる豊かな表現性が特徴で、パーソナルユース化・高機能化が進むシャンプー&コンディショナーの付加価値を見た目のビジュアルからサポートするシリーズとして紹介する。

 「今後はメークアップ、トイレタリー関連の容器もスキンケアと同等の種類にまで増やしていく」と語る。メークアップでは現在、「手軽にキレイな薄づきメークを実現する大型新製品も来年1月の発売を見据えて開発している」という。

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