アイティアクセスは、肌の水分量や皮脂量、キメ、シミなどを測る肌質チェック機器「お肌センサー」と測定した肌データや顧客である一般消費者のデータなどを一元管理できるクラウドシステム「Smart Skin Care」(登録商標)を販売している。
従来、肌チェック機器やシステムは化粧品メーカーが自社開発を行ったり専用品を導入してきたが、オープンプラットフォームであるSmart Skin Careを導入した化粧品メーカーは、共通のシステムを使用するため、コストが各社で分散され、コストを抑えることができる。
「システムの保持や改良は当社が継続して取り組んでいくため、開発コストがかからない」(担当者)
Smart Skin Careでは、化粧品メーカーがカスタマイズできる管理者機能(有料)を今年中に導入予定であり、各社の特色を出せるようになるという。
主な管理者機能としては「ロゴの挿入」「肌データ点数化」「理想の肌画像比較」「美容部員や顧客の管理」の4つが挙げられる。
「ロゴの挿入」では、ブランドのロゴを美容部員が利用するアプリのTOPページに表示することができ、独自性を出すことが可能だ。
「肌データ点数化」では、測定した水分量などを数値化(%)した共通基準をもとに、化粧品メーカーごとに設けている水分量・皮脂量・キメの細かさなどの理想数値を設定することで、測定された肌状態を点数化することができる。
「理想の肌画像比較」では、撮影した顧客の肌画像と化粧品メーカーが設定した理想の肌画像を並べて比較表示することができる。
「美容部員や顧客の管理」では、地域や店舗、美容部員ごとのSmart Skin Careの活用状況や顧客の登録状況を確認でき、さらに美容部員に紐づいている顧客を他の美容部員と共有したり引き継ぐことも可能だ。
また、一度ユーザー登録した顧客は、Smart Skin Careを導入しているどの化粧品メーカーで測定してもマイページから自分の肌データを確認できる。なお、化粧品メーカーは自社が測定した顧客の肌データのみを閲覧できる。
「マイページに肌データが蓄積していくため、顧客は化粧品が肌に合っているかデータを見て確認することが可能だ。Smart Skin Careは化粧品メーカーだけでなく顧客の商品選定にも貢献できる」(担当者)
今後は化粧品メーカーから寄せられる要望をもとに、美容部員向けアプリの機能や管理者機能を追加していく予定だ。
「カウンセリング現場から寄せられる意見は我々では思いつかないこともある。意見を参考にしながら、化粧品メーカーと顧客に必要とされるシステムに継続進化させていきたい」(担当者)