SAKURAYA FOR ME 府中店、地域密着の店づくりを推進

週刊粧業 2017年10月23日号 11ページ

カンタンに言うと

SAKURAYA FOR ME 府中店、地域密着の店づくりを推進
 多摩市を中心とした西東京エリアに化粧品専門店、ヘアサロン、ネールサロンを運営するさくら屋(本社=東京・多摩市)は、7月14日に京王線府中駅南口に開業した複合商業施設「ル・シーニュ(LE SIGNE)」の2階にコスメショップ「SAKURAYA FOR ME 府中店」(以下、府中店)をオープンした。

 人口約30万人都市の府中にオープンしたル・シーニュは、地下2階、地上15階のビルで、周辺には伊勢丹を中心とした商業施設「フォーリス」やショッピングセンター「くるる」も並ぶ。

購入店を失う顧客の受け皿に
地域貢献への想いが一致し結束

 地域密着型の店づくりを進めるさくら屋は、同業者が店を構える府中への出店をそもそも計画していなかったが、「ル・シーニュ」の開業まで1年を切った昨秋、思わぬ事態が起こった。

 府中エリアでは、ムラノ化粧品店「マゼンタハウスムラノ」が約60年にわたって路面店で化粧品販売を営んでおり、ル・シーニュ開業とともにテナント出店を計画し、準備に向けて4年前から仮店舗で営業していた。しかし、昨秋にル・シーンへの出店を取りやめ、12月に閉店した。

 これまで府中で化粧品を購入してきた女性が買い場を失う。そこで、府中への出店を決意した。

 化粧品部統括マネージャーの木内貴久美常務取締役と田代和代店長は、当時を振り返る。

 「これまでムラノを利用していたお客様がこれからどこで化粧品を購入したらよいかと困惑していた」と話す田代店長は、約25年間、「マゼンタハウスムラノ」のスタッフとして働いてきた。

 「私自身、長く続けている化粧品の仕事が天職だと感じており、これからもずっと続けていきたいとも思っていた。どこも出店しないならば、自分で化粧品店を持とうと当時は決心した」

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