バスクリン きき湯、パーソナル化対応で主力に成長

週刊粧業 2018年7月2日号 24ページ

バスクリン きき湯、パーソナル化対応で主力に成長
 バスクリンは、症状別に選べる炭酸ガス入浴剤ブランド「きき湯」(医薬部外品、全6種)を軸に、製品を通じて効果的な入浴方法なども伝え、入浴剤市場の活性化につなげる。

 「きき湯」は、炭酸ガス系の発泡温泉である長湯温泉(大分県)をモデルに、炭酸ガスと温泉ミネラルの効果をブリケット剤に凝縮した機能性入浴剤として2003年に誕生した。

 コアな入浴剤ユーザーに支持される中、09年に健康情報系TV番組の中で炭酸泉が動脈硬化予防につながると紹介されたのをきっかけに、炭酸ガス入浴剤がブームとなり、その1ブランドとして中高年層を中心にユーザーの裾野を広げた。

 同時期には、炭酸美容ブームから、全身炭酸美容アイテムとしても注目され、美容意識の高い30代前後を中心に女性ユーザーを獲得。パーソナルユース向けの入浴剤ながら、幅広い世代に支持されることでブランドとして大きく成長している。

 その強みを活かして昨年秋には、6種類それぞれの温泉ミネラルを増量して機能を高めるとともに、症状に合わせて選びやすいパッケージデザインに変更した。自分専用化をさらに推進したリニューアル効果は、各アイテムのリピート率に反映されている。

 「きき湯」では、睡眠や運動と入浴(剤)の関係を紐解き、「同アロマリズム」や「同ファインヒート」といった入浴剤の新たな価値提案も推進している。

 そのアプローチを新製品開発にも活かし、今秋には新入浴剤ブランドの発売も予定している。
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