コスメーム中島社長、毎年2ケタ伸長でセミセルフ業態を牽引

週刊粧業 2018年7月30日号 5ページ

コスメーム中島社長、毎年2ケタ伸長でセミセルフ業態を牽引
 流通大手イオンの100%出資子会社で、世界のラグジュアリー化粧品を一堂に集めたコスメセレクトショップ「Cosmême(コスメーム)」を展開するコスメームは2018年4月、イオンのコスメティック事業(コスメーム/ザ・ボディショップ/イオンボディ/R.O.U)を担当する中島裕子氏が代表取締役社長に就任した。

 コスメームは、2011年11月に1号店のイオンレイクタウン店をオープンして以降、既存店トータルの売上高が毎年2ケタ増で推移しており、現在は全国に11店舗を展開し、会員数は約20万人にのぼる。

 コスメームが今後目指す方向性や事業展開について、イオンのコスメティック事業担当も兼務する中島新社長に話を伺った。(写真はすべてイオンレイクタウン店)

GMSで培った経験もとに顧客
視点の売場づくりを推進

 ――これまでの経歴を踏まえ、新社長として期待されている役割をご自身ではどのように捉えていますか。

 中島 1992年3月に信州ジャスコ(現イオン)に入社し、最初はインナー・下着を担当していた。その後は鞄や服飾、旅行関係などの部署に配属され、2013年3月にイオンリテールのH&BC商品企画本部長となり、この時初めてコスメを担当した。

 期待されている役割を強いて挙げるならば、こうして様々な部署を経験してきたタフさが評価されているのだと思う。

 社長の仕事とは会社を発展させ続けることであり、コスメームを発展させるためには「常にお客様視点で考えられるか」ということに尽きる。

 コスメに関する専門的な知識は現場にいる社員のほうが圧倒的に豊富だが、深く情報が入りすぎていない私だからこそ、お客様に近い視点で考えられることもある。

 お客様にとって居心地が良くて楽しい売場が一番であり、セミセルフ業態においてはお客様が欲しい情報が得られる売場であるかが特に重要な点になる。

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