ライオン、介護施設向け新ブランド「ラクタスケア」を導入

粧業日報 2018年9月3日号 2ページ

ライオン、介護施設向け新ブランド「ラクタスケア」を導入
 ライオンは8月28日、介護に関する様々な負担・不安を軽減する新ブランド「ラクタスケア」を立ち上げ、第1弾商品として、介護施設向けに開発した業務用の3製品(衣料用液体洗剤、消臭スプレー、浴室用洗剤)を発売した。

 日本の要介護(要支援)認定者数は2018年4月末時点で643万人に達し、2022年以降は団塊世代が75歳以上の後期高齢者になるなど、今後もさらに介護対象者が増加することが予測される。一方、厚生労働省は2025年には介護職員が約38万人不足すると試算しており、介護の担い手不足が社会課題となっている。こうした中、介護現場では作業負担の軽減が求められている。

 同社の先進解析科学研究所とファブリックケア研究所は、介護現場の「独特で不快な臭気」について研究し、ニオイのキー成分であり尿由来の「パラクレゾール」と、同じく尿由来の「リン酸塩」が共存することで衣類にしみついた「独特で不快なニオイ」が落としにくくなることを突き止め、介護衣類特有の尿臭までスッキリ落とす業務用衣料用洗剤や消臭スプレーを開発した。

 また、同社では「浴室用洗剤の香りが残っていると次の入浴介助に入りにくい」という介護職員の声を受け、香料無配合の業務用浴室用洗剤を開発した。

 衣料用液体洗剤「ニオイのモトから取る洗たく用洗剤」(本体900g、つめかえ用4kg、オープン価格)は、介護現場の独特で不快な臭気に関する研究から得た知見を活用し、落としにくい介護衣類の尿臭をニオイの元からスッキリ落とす。

 衣類・布製品・空間用消臭剤「衣類・布製品の消臭&除菌・抗菌スプレー」(本体350mL、つめかえ用2L、オープン価格)は、介護施設の悩みとなっている布や空間から感じる2大悪臭(尿臭と便臭)に対する高い消臭力を持ち、除菌・抗菌効果で布製品からのニオイの発生を防ぐ。

 浴室用洗剤「おそうじクイック浴室用洗剤」(本体400mL、つめかえ用4L・10L、オープン価格)は、1日に何度も入浴介助と浴槽掃除を繰り返す介護施設の要望に応え、素早い泡切れで浴室掃除のすすぎの時短・節水ができようにした。

 今後同社では、介護者・被介護者相互の負担や不安を軽減する様々なソリューションを提供し、それぞれが前向きで幸せな暮らしを送ることができる介護の実現をサポートしていく。
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