アシュランド・ジャパン、バラ抽出原料「Rosaliss」に注力

C&T 2019年6月17日号 54ページ

アシュランド・ジャパン、バラ抽出原料「Rosaliss」に注力
 アシュランド・ジャパンはエイジングケアを訴求するバラ抽出物「Rosaliss」の提案に注力していく。

 CITE Japan 2019では技術発表とポスター展示を行い、現在多くの引き合いがあるという。

 南仏プロヴァンス地方原産のバラ(Rosa centifolia)を100%使用した「Rosaliss」は、特許を取得した同社の独自技術PSR(植物スモールRNA)技術により開発され、世界で初めて植物スモールRNAを活用した化粧品原料となる。

 抽出に水性イオン溶液のみを用いることで、タンパク質・糖・有機酸・スモールRNAなどの水溶性分子を抽出することができ、また、抽出液が順番にそのまま抽出溶媒となるため、そのプロセスを通じて、スモールRNAなどの有効な生体分子が豊富に含まれるという。

 また、皮膚上層の密着結合の主要タンパク質であるクローディン1と皮膚修復の関連性が示されており、加齢やストレスによって皮膚修復機能の低下したディスバイオシス状態におけるクローディン1の発現の低下を「Rosaliss」が抑制することがわかっている。

 UV下でも常在菌のバランスを整えることから、ストレスを受けた後の肌水分の保護にも効果が期待される。

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