油脂工業会館、第19回 油脂優秀論文賞受賞講演会を開催

カンタンに言うと

  • 濱理事長、研究・学会活動で培った技術・人脈が経営活動の礎に
油脂工業会館、第19回 油脂優秀論文賞受賞講演会を開催
 一般社団法人油脂工業会館(濱逸夫理事長・ライオン会長)は9月24日、第19回 油脂優秀論文賞受賞講演会を東京海洋大学品川キャンパス講義棟大講義室にて開催し、濱理事長の開会の挨拶の後、油脂技術論文部門(3題)、油脂産業論文部門(4題)、研究助成部門(3題)、計10題の優秀論文受賞者による講演が行われた。

 油脂工業会館は、1948(昭和23)年に財団法人として設立されて以降、設立時の趣意を継承し、油脂工業に関する調査研究の助成、技術や経営の向上に寄与する優秀論文の表彰、学術講演会の開催、会館運営などを通して、油脂工業の健全な発展と国民生活の向上に貢献している。

 油脂論文の表彰については、油脂技術・油脂工業に関する研究者、技術者の育成・啓発を目的として、1958(昭和33)年にスタートし、今年で62回目を迎える。今回の表彰を合わせ、これまで197件の表彰件数を数えている。また、油脂産業に対する新しい事業、新しい取り組みへの提案を目的として、油脂技術優秀論文から11年後の1969(昭和44)年にスタートした油脂産業優秀論文は今回で50回目を迎え、累計で204件の表彰件数に達している。この2部門を合わせた表彰件数はこれまで401件にのぼり、油脂技術の発展、企業経営に大きく貢献してきた。

 2006(平成18)年からは、新たに油脂関連技術の発展に寄与する若手研究者の研究に対する助成金制度を設け、今回発表の3名を加え、38名の研究者に助成を行っている。

 開会の挨拶で濱理事長は、「油脂優秀論文、研究助成の成果を講演会を通じて広く発信することで、多くの人々の今後の研究活動、事業活動の一助になることを期待している。私自身もライオンの研究時代にオレオサイエンス研究、油化学会活動に取り組んできたが、こうした活動を通じて国内外の多くの人々と議論をし、培った技術、人脈が経営活動の中でも非常に重要な礎となっている。是非、受賞された演者の皆さんにはこれを機会にさらに研鑽を積み、活躍・発展されることを心から期待している」と語った。

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