ホルス、世界初の発酵熟成コラーゲンを開発

週刊粧業 2020年10月19日号 17ページ

カンタンに言うと

  • 天然ビタミンK配合の部外品対応原料も
ホルス、世界初の発酵熟成コラーゲンを開発
 化粧品原料の開発と製造をグループ会社で手掛けるホルスは、「世界初」(同社)の「発酵熟成コラーゲン」や、茶の実由来のビタミンKを含有する医薬部外品対応原料「KコンプレックスP」、肌効果に加え商品イメージの向上につながる「湯河原温泉水」等、ユニークな新原料を紹介している。

 同社は「世界初」の「発酵熟成プラセンタ」を開発するなど、既存素材の有用性を上げる発酵技術に強みを持つ。

 「発酵熟成コラーゲン」は同技術を応用し、豚・魚鱗由来のコラーゲンペプチドをそれぞれ酵母とパイナップル果汁で発酵熟成した原料だ。

 酵母の発酵と、パイナップル果汁が持つタンパク質の分解酵素でコラーゲンが低分子化され、肌への浸透性を向上。保湿効果や弾力アップなど様々な有用性が期待できる。

 また、天然のビタミンKを含有する「KコンプレックスP」は、既存の化粧品原料「Kコンプレックス」をベースに開発された医薬部外品対応原料だ。

 茶実油をはじめ、ビタミンKを高配合する植物を採用した同原料は、ビタミンKの効能により血流の滞りを解消し、目元のクマやたるみに効果を発揮するという。

 さらに同社は、「湯河原温泉水」を新たに展開した。ミネラルに加え、保湿や抗菌作用のある成分を豊富に含む「湯河原温泉水」には、「きりきず」「皮膚乾燥症」等の効能が認められており、肌への有用作用が期待できる。

 また、化粧品基剤に用いれば全成分表示に「水表記」が不要なため、商品イメージの向上にもつながるという。

 今後について、三井幸雄社長は「来春の『CITE JAPAN』で、臍帯血由来のヒト幹細胞培養液の発表を予定しており、『世界初』を謳える原料となる」と語り、展望を続ける。

 「中期的には、老化の慢性的な悩みに対し、寿命と相関関係のある染色体の先端構造『テロメア』に着目した製品開発を進めるなど、今後も『世界初』の研究・開発に挑戦する」(三井社長)
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