日本エステティック協会 久米健市理事長、新しい日常においても選ばれる存在に

週刊粧業 2021年1月1日号 19ページ

日本エステティック協会 久米健市理事長、新しい日常においても選ばれる存在に
 令和3年の新春を迎え、多くの会員の皆様、ならびに関係者のご支援のもと、協会が49年間歩むことができましたこと深く感謝申し上げます。

 世界保健機関(WHO)によると、世界の新型コロナウイルスの新規感染者は依然過去最多のレベルであり、現在でも刻々と状況が変化しています。

 「今後、有効な治療薬とワクチンが開発できるのか」「持続可能な免疫が獲得できるのか」など、どのような形で新型コロナウイルスと共存していくのかという点が不明なまま、私たちは前に進まなければいけない状況です。

 お客様の肌に直接ふれ、技術者とお客様が「密」なエステティックにおいては、換気、消毒、使い捨て道具への変更、接客方法の変更、等を含めた衛生対策が必要です。

 お客様と技術者の双方が安心できる衛生対策が不可欠です。無症状の感染者がいるという現状では、感染者がエステティックサロンを訪れることを完全に防ぐことはできません。

 それでも、エステティックサロンで感染を増やさない、エステティックサロンでクラスターを発生させないことが、エステティックサロンの衛生管理の最低限の目的です。

 それに加えて、もしお客様の中に感染してしまった方が現れたとしても、お客様や行政機関が、エステティックサロンが感染源でないと判断していただけるような対策をとることが必要となります。

 そうでなければ、「新しい日常」における安定したビジネスの持続は困難です。

 エステティックが「新しい日常」において、お客様から選ばれるサービス・贅沢となるためには、今までの延長線上の改善だけではなく、「根本的なリセット」が必要な分野・項目もあります。過去からの蓄積・歴史・成果を大切にしつつ、何を「修正と改善」で対応し、何は根本的に「リセット」すべきか、情報を集め、分析し、勇気を持って考え、そして決断しなければなりません。今年はその様な年になると思います。

 社会からこれまで以上に求められるサービスになるため、協会としても行政の支援を受け、引き続き教育を中心とした事業を鋭意取り組んでまいります。
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