イオンレーヴコスメ・コスメーム 中島裕子社長インタビュー

C&T 2021年3月15日号 80ページ

カンタンに言うと

  • クリーンビューティは今後も伸長、ボタニカルビューティを身近に
  • スキンケア、フレグランスが好調、接客でリップのマイナスを吸収
  • オンライン、リアルで体験が拡大、顧客満足の向上で市場が活性化
イオンレーヴコスメ・コスメーム 中島裕子社長インタビュー
スキンケア等の喚起で成長を持続
女性の化粧品へのニーズは不変

 2020年はインバウンド需要の消失に加え、コロナ禍によって化粧品市場はマイナスに転じた。緊急事態宣言発出による百貨店や大型商業施設の休業のほか、リモートワークの普及や外出自粛によるメークアップの不振が響いた。

 一方、在宅時間の増加によってスキンケアのニーズが高まったほか、ナチュラルコスメは成長を持続したことが伝えられる。

 イオングループの化粧品事業会社、イオンレーヴコスメとコスメームの社長を兼務する中島裕子氏は、「女性の化粧品に対するニーズは変わらず、メークアップが苦戦しても、ほかのニーズを喚起することで成長を持続することができる」と語る。

 市場への見解、事業会社の直近の状況、市場活性化の考え方について、インタビューした。

 ――着実に成長してきた化粧品市場もコロナ禍によって、苦戦を強いられています。市場の動きについて、どのようにご覧になっていますか。

 中島 全体からすると、苦戦しているかもしれませんが、昨年のクリスマスや年末の状況をみると、やはりお客さまはきちんと化粧をしたい、という気持ちは変わらないようです。

 いままでメークだけだった人たちも、家で過ごす時間が増えたことによって、スキンケアを充実し、お手入れされるように変わってきています。

 さらにコロナ禍の環境下でもリラックスするために、香りという新しい需要がでてきています。外出時の香りだけでなく、家の中でもフレグランスで癒されたいというお客さまが増えています。

 いままでメーク一辺倒だったのが、スキンケア、ボディケア、香りと広がりをみせているので、コロナが落ち着く頃にはさらに伸長していくのではないかと考えています。

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