牛乳石鹼、ビームスとのコラボ「銭湯のススメ。」第2弾を開催

粧業日報 2021年5月19日号 4ページ

牛乳石鹼、ビームスとのコラボ「銭湯のススメ。」第2弾を開催
 牛乳石鹼共進社とBEAMS JAPANは4月より、銭湯を日本の文化的財産として関心を高めるイベント「銭湯のススメ。2021」をスタートしている。

 両社によるコラボイベント「銭湯のススメ。」は2019年に続く第2弾。今回は、スポーツと銭湯をつないで、ランニング後に汗を流すために銭湯を利用するといった「銭湯ランのススメ。」をテーマに、現代の銭湯の楽しみ方を発信していく。

 「銭湯ラン」は、スポーツメーカーのミズノの協力のもと、古くから地域の人や情報が集まる銭湯を取り巻くコミュニティに着目し、銭湯の店主らのおススメスポットをランニングコースとして紹介する企画。地域の歴史や文化、地元民のみが知るスポットをランニングしながら巡り、最後に銭湯で汗を流してリフレッシュする、「マイクロツーリズム×風呂×ランニング」を融合した「マイクロ“フーロ”リズム」を提案する。

 イベント開催に向けて4月26日、東京・上野にある「寿湯」を会場にオンライン発表会を実施し、牛乳石鹼共進社の福井弘志常務と、ビームスの池内光取締役・社長室室長が、2回目となるコラボイベントへの意気込みを語った。

 また、会場には寿湯3代目店主の長沼亮三氏、漫画家のヤマザキマリ、スポーツキャスターの寺川綾(ミズノ)がゲストとして登壇し、銭湯の魅力や銭湯にまつわるエピソードなどを語った。

 会場では、今回のイベントに合わせてヤマザキ氏が描き下ろした銭湯絵が公開され、最後には、スポーツクライミングの野口啓代選手と車いすバスケの網本麻里選手が動画で出演し、スポーツと入浴の関係性について語った。

 家の内風呂の普及とともに銭湯離れが進み、施設の老朽化や後継者不足などの課題を抱えながら全国的に銭湯は衰退しつつある。

 さらに、コロナ禍の影響を受ける形で、都内の銭湯数は2019年の550店から21年4月現在で約490店まで減少したという。

 「銭湯のススメ。」は、入浴による心身の健康維持向上に加え、地域交流やコミュニケーションの場としての役割など銭湯の魅力を再評価・再発見することも狙いとしている。

 第1弾はデザインと銭湯をつないで銭湯の魅力を再発見させたとして、2020年度グッドデザイン賞(主催=公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞した。第2弾は、スポーツと銭湯をつなぐ。
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