ファイントゥデイ資生堂が始動、成長する高収益企業へ

粧業日報 2021年7月8日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 2026年に売上高を1.5倍の1500億円に、数年後のIPOを目指す
ファイントゥデイ資生堂が始動、成長する高収益企業へ
 資生堂のシャンプーや洗顔料などのパーソナルケア事業を継承する新会社「ファイントゥデイ資生堂」が7月1日、独立した新会社として新たなスタートを切った。

 イギリスに本拠を置く投資ファンド「CVCキャピタル・パートナーズ」が関連ファンドを通じて1600億円を投じ、同日付で買収手続きを完了した。

 資生堂は、新会社の全株式を保有するOBH社(CVCが投資助言を行うファンドが出資する会社、Oriental Beauty Holding)の完全親会社であるAPCH社(Asian Personal Care Holding)の株式35%を同日付で取得し、対象事業を合弁化した。

 商品開発・R&D・製造で資生堂が新会社を側面支援し、対象事業のさらなる成長をCVCと協力して支援・運営していく。

 今後は、CVCの豊富な資金力・人材育成力を後ろ盾に、積極的な商品イノベーション、デジタルマーケティング施策などを並行して進めることで、収益性を高めていきながら、5年後の2026年には売上高を現在の1.5倍にあたる1500億円、中国・アジア戦略をさらに強化していくことで数年後のIPOの実現を目指す。

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