2021年 週刊粧業選定 化粧品日用品業界 10大ニュース

粧業日報 2021年12月10日号 1ページ

2021年 週刊粧業選定 化粧品日用品業界 10大ニュース
①長期化するコロナ禍で出荷額は減少

 誰もが予想しなかった新型コロナウイルスの感染拡大により、化粧品業界は2年連続で厳しい状況に直面している。

 粧工連の記者懇談会で魚谷雅彦会長は、「2020年の化粧品国内出荷金額は前年比16%減の1兆4784億円となった。21年も8月までで前年同期比10%減と低調に推移している」ことを明らかにした。まだまだ不透明なことも多い中で、未だ経験のないような試練の時が続いている。

 こうした中、店頭売上ベースでは、緩やかに持ち直している。富士経済の調査によると、2021年の国内化粧品市場規模は前年比3.3%増の2兆8415億円になる見通しだ。矢野経済研究所は1.6%増の2兆2700億円と予測している。

 2020年と比較して百貨店などの商業施設の営業状況が改善し、ワクチン接種が開始されたことから外出機会が増加していること、9月末をもって緊急事態宣言、まん延防止等重点措置が全都道府県で解除され、コロナ禍が徐々に沈静化するとともに、国内の化粧品需要も徐々に回復し始めていることがプラスに働いていると指摘している。

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