大手流通業の2022年度経営戦略

粧業日報 2022年4月11日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 衣料品・住関連の活性化が課題、新たな総合・専門性でシェア争奪へ
  • 縦割り組織を見直し、生活様式の変化に対応
  • 品揃えの豊富さに魅力、ショップの可能性に期待
  • 専門店化で接客を重視、コロナ禍で教育を充実
大手流通業の2022年度経営戦略
 大手流通業の2021年度の業績は巣ごもり需要の反動があったものの、引き続き、食品が堅調に推移したことに加え、前年との比較で衣料品・テナントが回復した。その反面、三密回避で圧縮した広告宣伝費が例年並みの水準に戻り、GMSは増収減益基調だったものの、外食・サービス、デベロッパーなどグループ企業の業績回復で連結では増益を確保した模様だ。

 GMSは引き続き、衣料品・住関連の活性化が課題となっている。カジュアル衣料、ホームファッション等の専門店にパイを奪われてきたが、改めて衣食住フルラインの総合性と品揃えの豊富さを活かした強みを発揮することが求められる。

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