コスメテックジャパン、クライアントと二人三脚で時代を先取りしたものづくり

週刊粧業 2022年8月29日号 7ページ

コスメテックジャパン、クライアントと二人三脚で時代を先取りしたものづくり
 コスメテックジャパンは、市場創造型OEMとして、企画提案力を強みに新たなニーズをいち早く捉えた製品開発を行っている。代表取締役の藤本謙介氏に話を伺った。

 ――研究員の発表の場、営業・企画との交流の場として、基材提案会の取り組みを改めて強化されました。

 藤本 研究所に出入りできる社員は限られており、コロナ禍では研究員の感染を避けるため、研究員と他部署の社員とのコミュニケ―ションが取りづらい状況がますます加速した。

 最終的な商品に落とし込むまでには、営業や企画の考えるニーズと研究が持っているシーズを、様々なコミュニケーションの中で進化させていく過程が必要になる。

 より開かれた研究所にし、コミュニケーションの機会を増やさなければ、新しい発想や新しい商品が生まれにくくなるのではないかと考えた。

 基材提案会では、研究員が机を並べて、とっておきの処方を紹介する。営業や企画は通常、担当の研究員としか接点がないが、基材提案会ではそうした垣根を越えて、研究員全員と総当たり的に話をすることができる。営業・企画、研究それぞれにとって良い刺激になったと考えており、今後も年1回の頻度で定期開催していく方針だ。

 また、当社には、市場のトレンドを敏感に察知し、幅広い専門知識を持ち自社や他社製品を専門的に評価する美のスペシャリスト集団「コスメソムリエール」が存在する。

 コスメソムリエールが主催するトレンド会議では、職種問わず社内のコスメ好きが集まってアイデアや意見を交換しあい、新たな企画提案にもつながっている。

 コスメだけでなく他業界のものも含め、現在のトレンドのほかトレンドになりそうな卵の状態の情報も交換する。こうした取り組みは組織活性化における武器だと考えており、今後も注力していきたい。

 ――今後の展望をお聞かせください。

 藤本 高齢化が進む一方で、男性がスキンケアやメークに取り組むようになったことは今後も市場によいインパクト与えていくだろう。また、単なるメンズコスメではなく、ユニセックスでジェンダーフリー設計の化粧品など、幅広いニーズに応える新しい発想の商品がさらに生まれ、市場を後押しするのではないかと考えている。

 また、アップサイクルの潮流にもしっかりと足並みを揃えていかなければならない。当社では、ハラール認証やヴィーガン認証にも対応できる。

 2021年度の業績は前年比110%程度で着地したが、2022年度上期も前年比105%ほどで推移できている。パートナーであるクライアントと二人三脚で時代を先取りしたものづくりに取り組みながら、さらなる成長を目指していきたい。
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