ファンケル、キリン共同のヒト試験で初の成果

週刊粧業 2022年10月17日号 21ページ

カンタンに言うと

  • 香りで気分状態などを可視化
ファンケル、キリン共同のヒト試験で初の成果
 ファンケルでは、2020年4月から、浜松市民の疾病・介護予防や健康づくりに寄与する「浜松発」の様々な社会実証事業を展開し、データやエビセンスを取得・蓄積していく官民連携プロジェクトである浜松ウエルネス・ラボに参画しているという。

 今回はキリンホールディングス(磯崎功典社長、以下キリン)のR&D本部キリン中央研究所(矢島宏昭所長)と静岡県浜松市(鈴木康友市長、以下浜松市)の三者が共同で、2020年11月から実施している、浜松市民を対象とした「嗅覚機能・自律神経活動と気分・ストレスの関連性を探索する調査研究」における研究結果や今後の展望について、ファンケル総合研究所 ヘルスサイエンス研究センター センター長の松岡小百合氏に話を伺った。

 ――貴社の取り組みを教えてください。

 松岡 当社は、キリンのR&D本部キリン中央研究所と静岡県浜松市の三者で2020年11月から浜松市民を対象とした「嗅覚機能・自律神経活動と気分・ストレスの関連性を探索する調査研究」を実施してきた。

 その結果、気分状態やストレス状態が悪い人ほど嗅覚感度が低下していること、ストレス抵抗性や自律神経活動が低い人ほど、特定の香りの同定能力が低下していることをヒト試験で確認した。

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