GSIクレオス、環境に配慮した次世代の水代替原料を提案

週刊粧業 2022年12月5日号 10ページ

カンタンに言うと

  • オーガニックセサミオイルも提案
GSIクレオス、環境に配慮した次世代の水代替原料を提案
 GSIクレオスの香粧品部では、SDGsのトレンドに合致する原料として、ウォーターフットプリント(水の消費量)削減に貢献する次世代の水代替原料「ハイドラリキシルLD」(フランス・セピック社)と、EcoVadisのサステナビリティ評価で最高ランクのプラチナを獲得したフランス・オルベアグループの植物油「デオドライズド オーガニック ヴァージン セサミオイル」の提案に注力している。

 従来の植物や果実を由来とした水代替原料は、素原料の栽培時に加えて製造・抽出工程においても蒸留や浸漬処理で淡水が必要となる。それに対し、ハイドラリキシルLDは他産業用途で海藻(ラミナリア・ディギタータ)を乾燥させた際の副産物である海藻細胞水をアップサイクルし、海藻が蓄えている淡水を自然蒸発によって回収するシンプルな抽出工程と、水資源の保護といった観点から非常に合理的なプロセスで作られている。

 「世界的な人口増加に伴い、グローバルでは水不足問題への対応が注目を集めている。地球上に存在する水の大部分は海水で、淡水はごく僅かしかない。この原料は海に生息する海藻が素原料で、1.2㎏の海藻から1ℓの淡水が得られ、生育・製造の各工程で淡水を一切使用しない点がユニークだ。SDGsを真剣に取り組んでブランドイメージを高めたいという企業に対しては、処方中の水にもこだわっていただけるような提案を強化していきたい」(同社)

 デオドライズド オーガニック ヴァージン セサミオイルは、アフリカ・ブルキナファソの農村地帯における雇用創出に向けた一環として、ゴマの栽培から種子の収穫、油の抽出まで現地で行い、エコサートによるオーガニックとフェアトレードの認証を取得している。

 「オレイン酸とリノール酸を豊富に含み、オーガニック基準に適合した精製・脱臭法で油の臭いを抑え、スキンケア用途でも使用できる」(同社)
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