ポーラ・オルビスHD・横手喜一社長インタビュー

訪販ジャーナル 2023年3月13日号 1ページ

カンタンに言うと

  • ポーラとオルビスの顧客数増加を最優先テーマに
  • ポーラの復活に向けコミュニケーションの変革に着手
  • ポーラは既存客、新規客への対応強化で業績立て直しへ
  • ジュリークはスキンケア強化で2024年の黒字化めざす
  • 海外は中国を最重点エリアに据え、ASEAN・アメリカも視野に
  • 一人ひとりの社員が主体的に成長できる組織風土づくりに挑戦
ポーラ・オルビスHD・横手喜一社長インタビュー
 ポーラ・オルビスHDは、1月1日付で横手喜一取締役が社長に昇格し、鈴木郷史社長が代表権のある会長に就任する人事異動を行った。グループ全体の執行面に近い経営全般は横手氏、取締役会議長としての取締役の管理監督は鈴木氏が担う二頭体制を組むことで、経営の執行スピードを高め、業績の早期立て直しを図っていく。

 横手氏は1990年4月にポーラに入社。2006年にフューチャーラボ社長、11年にポーラ瀋陽董事長兼総経理を歴任後、16年にポーラ社長、20年からはポーラ・オルビスHD取締役として海外事業の舵取りを行ってきた。

 満を持しての社長就任となるが、国内外には難題が立ちはだかる。

 国内では主軸のポーラ、オルビスとも顧客数が大きく減少し、海外においてもコロナ前まで順調に推移していた中国事業が守勢に立たされた。その結果、大手4メーカーの中では、コロナ禍からの業績回復という点では最も厳しい状況となっている。

 こうした中、横手社長には、国内を成長軌道に戻し、海外事業の枠組みを早急に変え、新たな事業の芽をつくっていくことが求められる。今後の事業の方向性や実現したい取り組みについて話を伺った。

ポーラの復活に向け
コミュニケーションの変革に着手

 ――社長就任にあたり、課せられた使命についてどう感じていますか。

 横手 テレビショッピングの子会社での社長就任を皮切りに、これまで10年以上にわたり国内外でさまざまな経験を積んできた。

 グループの経営の方向性については、事業運営に携わりながら共に作り上げてきたので、抜本的に変えていこうということは考えていない。グループの強みであるマルチブランド、顧客との関係性を大切に育むビジネスモデルは他社にない強みであり、今後もビジネスの中核に位置づけていく。

 ただ、このタイミングで社長に就任したことの意味は私なりに理解している。ここ数年来、グループ業績はコロナの影響を大きく受け、減収が続いている。そこにきちんと歯止めをかけ、成長軌道にいま一度戻していくことが非常に大きなテーマだと考えている。

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