KCMK、9年ぶりのトップ交代で記者会見を開催

粧業日報 2023年3月28日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 事業と販売の両部門で経験豊富な55歳の中尾氏が社長に就任
  • 社長在位9年間で販社統合、インバウンド・コロナへの対応に尽力
  • 全国一律のやり方が通用しなくなる中、個の力を高めて組織力強化へ
KCMK、9年ぶりのトップ交代で記者会見を開催
 花王グループカスタマーマーケティング(KCMK)は3月13日、社長交代会見を本社にて開催した。

 24日の定時株主総会と取締役会で、竹内俊昭社長が退任し、中尾良雄副社長が社長に就任している。

 中尾氏を擁する新体制は今後、コロナ禍で取り巻く経営環境が急速に変化する中、迅速に変化対応を図りつつ、ピンチをチャンスに変える新たなアクションを起こすことに取り組んでいく。

社長在位9年間で販社統合、
インバウンド・コロナへの対応に尽力

 2014年3月の社長就任以来、販売部門のトップとして経営の舵取りを行ってきた竹内氏は冒頭の挨拶で、次のように9年間を総括した。

 「就任当初には想像もしていないことが頻発し、変化の速さと大きさを実感した9年間だった。就任した2014年には訪日外国人客が増え始め、インバウンド需要が起き、爆買いが流行語になるなど、数年間はその恩恵を大きく受けた。最後の3年間は新型コロナの影響を大きく受け、インバウンド需要がほぼ消失し、衛生関連商品が伸びた一方で、化粧品の需要が大きく落ち込むなど、品目ごとに大きなアップダウンに見舞われた」

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