木村産業、海外発の環境に配慮した原料を提案

週刊粧業 2023年4月10日号 23ページ

カンタンに言うと

  • サステナブル原料へのシフトを図る
木村産業、海外発の環境に配慮した原料を提案
 ヨーロッパ発の原料の輸出入を手掛ける木村産業では、SDGsに対応した原料を数多く取り扱っている。

 同社が取り扱うプロビタル社は、環境に配慮した原料を広く提案している。直近では、植物由来幹細胞エキスを使用したサステナブル原料である「ALTHEOSTEM」を発表しており、in-cosmetics Global2023にて銀賞を受賞した。

 化粧品業界で初めて、セノリティクス(老化細胞選択的除去)作用を応用した原料であり、同社が行った試験の論文がIFSCC 2020のトップ10ポスターに選出された。AIを用いた試験で、機械学習機能と、22万枚以上の画像を使用し、当原料を使用した場合の若返り効果を算出した。

 また、製造方法も注目を集め、植物由来幹細胞を培養することで、半永久的にエキス抽出が可能になっており、先進性と、持続可能性を持ち合わせた原料になっている。

 木村産業にて、4月より取り扱いを開始する予定だ。

 また、オレオケミカルメーカーのオレオン社が展開する植物性乳化剤「Jolee7777」も取り扱っている。

 すべてコールドプロセスでの調整が可能な乳化剤で、従来の複数の手順を必要とせず、ごく短時間で簡単にW/O/W乳化物の作成が可能だ。エネルギーの削減という面でもSDGsに貢献できる。

 「サステナブル原料は、日本においては値段との兼ね合いもあり、少し動きが停滞していたが、コロナ禍を経て一気に加速している印象がある。当社としても、機能面は従来と変わらず、植物性など品質面が向上するような商品に徐々にシフトしていきたい」(同社)
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