SGSジャパン、グループ連携で各国の法規制に対応

週刊粧業 2023年4月10日号 12ページ

カンタンに言うと

  • 中国はエビデンス重視の試験を推進
SGSジャパン、グループ連携で各国の法規制に対応
 パーソナルケア製品の試験分析・検査・認証など総合的な代行サービスをグローバルに展開するSGSグループの日本法人・SGSジャパンは、グループ連携で各国の規制に対応した評価試験サービスを提供している。

 SPF測定試験など国際規格に準じた試験であれば、1つの試験結果を、輸出国の規制に合わせた形で提出するサービスを取り入れ、試験費用の削減をサポートする。

 日本企業の進出が増えている中国では、SGSチャイナと連携し、安全性・有効性試験に加え、NMPAの登録申請にも対応したサービスを提供している。

 中国では国内5カ所に評価センターを持ち、そのうち上海と広州の2つのセンターは、NMPAの検査機関として認定されている。そのため、NMPA登録申請から様々な有効性評価試験まで行うことができる。

 同社は「NMPA登録・届出の期限が迫っていたこともあり、昨年まではNMPA関連試験の依頼が大半を占めていたが、今年は新たな訴求効果を目的とした有効性試験の依頼も増えてきている」と述べ、今後は差別化につながる有効性評価試験の需要が高まると捉え、対応を強化する。

 その一つが、有効性試験の評価レポートをまとめたQRコードの作成・提供するサービスだ。QRコードを読み込むと、製品の特長や期待できる効果を確認することができる。エビデンスを重視する国民性の中国では、大手ECもエビデンスを確認できるQRコードを製品に付与することを推奨しており、QRコードを取り入れるブランドが増えているという。

 「既に中国の化粧品市場は、日本ブランドだから売れるという市場ではなくなっている。NMPAの登録を終えた企業からは、QRコードのサービスも含め、差別化を意識した、ユニークな評価試験を行いたいといった新たな相談も増えてきている」(同社)

 今後もSGSチャイナとの連携で、中国関連法規の最新情報を提供しながら、顧客サポートを強化していくという。
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